集合論入門が終わったら、次は何をやろう・・・ [ひとこと言わねば]
集合論入門が終わったら、次は何をやろう・・・
大体、連載中の集合論入門は、1/4〜半年かけてやるべき内容を、1ヶ月以内にやってしまうんだから、そりゃ〜、すぐにネタ切れになる。しかも、このスピードで進むから、次に何をやるか決める時間もなければ、その準備なんてゼロ!!
実は、テンソル入門も完結していない。クリストッフェル記号の部分が欠けている(>_<) 途中まで書いたが、書くことがあまりに面倒くさいので、「面倒くせぇ〜」と、記事にするのを投げ出してしまった(^^ゞ
ネムネコは、まったく、悪くないと思うケロ!!
今日のアニソン、「人類は衰退しました」から『ユメのなかノわたしのユメ』 [今日のアニソン]
さらに、このアニメのOP曲も合せて紹介。
しか〜し、妖精さんたちには根本的に欠けているものがある。怪しげな超技術(?)を使って、旧人類が作り出したものを改良し、それを急速に発展させることはできるのだけれど、それまでになかった新しいものを生み出すことができない。つまり、創造力を有していないんだケロ。
ネムネコが、何を言いたいのか、わかるケロかね〜(^^)
デデキントの切断と上限、下限 [集合論入門]
デデキントの切断と上限、下限
§1 上界と下界
Aを実数全体の集合Rの空でない部分集合とする。
あるα∈Rがあって、任意のx∈Aに対し、α≧xであるとき、αをAの上界という。
すなわち、
である。
あるβ∈Rがあって、任意のx∈Aに対し、β≦xであるとき、βをAの下界という。
すなわち、
Aの上界(下界)が存在するとき、Aは上に有界(下に有界)であるという。Aが上に有界かつ下に下界であるとき、Aは有界であるという。
例1 空でない実数Rの部分集合
があるとする。
α≧1の実数αに対して、任意のx∈Aはα≧xだから、αはAの上界で、1はAの最小の上界である。
β≦0の実数βに対して、任意のx∈Aはβ≦xだから、βはAの下界で、0はAの最大の下界である。
また、Aは上に有界でかつ下に有界だから、Aは有界である。
§2 最大数と最小数
AをRの空でない部分集合とする。
α∈Rが存在し、α∈AかつαがAの上界であるとき、αをAの最大数といい、記号max Aで表す。
β∈Rが存在し、β∈AかつβがAの下界であるとき、βをAの最小数といい、記号min Aで表す。
例2
とする。
このとき、1∈Rは、任意のx∈Aに対して
が成立するので、1はAの最大数。したがって、max A=1である。
また、0∈Rは、任意のx∈Aに対して
が成立するので、0はAの最小数。したがって、min A=1である。
例1の場合、Aの最小の上界1は1∉AだからAの最大数ではなく、Aの最小の下界0は0∉AだからAの最小数ではない。
§3 上限と下限
定理1
Aを実数全体の集合Rの空でない部分集合とする。
(ⅰ) Aが上に有界ならば、Aの上界の全体集合Bには最小数が存在する。
(ⅱ) Aが下に有界ならば、Aの下界の全体集合Bには最大数が存在する。
【証明】
(ⅰ)を証明する。
Aの上界全体の集合をBとし、それ以外の数を全体の集合をCとすれば、
である。
何故ならば、pがAの上界ではない(補足)ので、
だから、
したがって、ここに実数(C,B)の切断ができる。
すると、デデキント切断によって
のいずれかが存在するが、この場合は、(2)である。
(1)であるとすると、α∈Cだから、先ほどのpと同様に
であるxが存在し、ここで
であるα’をとれば、α’<x、x∈Aだから、このα’もAの上界ではなくα’∈C。
故に、
これはα=max Cであることに矛盾する。
(ⅱ)も同様。
(証明終)
(補足)
pがAの上界であるとは、
したがって、pがAの上界でないは、上の否定をとった
すなわち、
任意のp∈Rに対して、
x>p
を満たすx∈Aが存在する
になる。
(補足終)
Aの上界の最小数をAの上限といい、sup Aあるいはであらわす。
Aの下界の最大数をAの下限といい、inf Aあるいはであらわす。
Aが上に有界(下に有界)でないとき、sup A=+∞、inf A=−∞とあらわす。
上限、下限を用いると、定理1は次のように言い換えることができる。
定理2
(1) 上に有界な集合Aには上限sup Aが存在する。
(2) 下に有界な集合Bには下限inf Aが存在する。
定理3
sup A=αである必要十分な条件は、任意のx∈Aに対してx≦α、かつ、任意の正数ε>0に対してα−ε<xを満たすx∈Aが存在することである。
すなわち、
inf A=βである必要十分な条件は、任意のx∈Aに対してβ≦x、かつ、任意の正数ε>0に対してx<β+εを満たすx∈Aが存在することである。
すなわち、
デデキントの公理をもとにしてこれらの定理を導いたが、定理2からデデキントの公理を次のように導くことができる。
(A,B)という切断があるとする。
集合Aは上に有界だから、定理2より上限α=sup Aをもち、α∈Aかα∈Bのいずれか一方である。
もし、α=sup A∈Aならば、αはAの最大数である。
α=sup A∈Bならば、定理3より、任意のε>0に対して、
であり、α−ε∉Bとなって、αは集合Bの最大数になる。
したがって、デデキントの実数の連続性公理と上限・下限の存在の定理2とは同値であり、どちらを実数の連続性の公理として良いことを示している。
実数の連続性の公理 (デデキント)
実数全体の集合Aの切断(A,B)を作ると、Aの最大数かBの最小数かのいずれかの一方だけが存在する。
お前らに質問(3月31日) 積分編 [広義積分]
お前らに質問(3月31日)
お前らに、質問!!
問題 次の(広義)積分の求めよ。
【解答1】
公式
より
(解答終)
【解答2】
0<ε<1とすると、
(解答2終)
さてさて、これは正しいか?
間違っているとしたら、どこがおかしいのか、答えよ!!
青い色で領域の(符号付きの)面積が
である。
図形的には、正負の符号が違うだけで、赤と青の部分の面積は等しいので、
になりそうだが・・・。
また、f(x)=1/xとすると、
つまり、f(x)は奇関数。
f(x)が奇関数のとき、任意の実数aに対して
って、準公式もあったな〜。