計算に使用したスプレッドシートの公開 [ひとこと言わねば]
「こんなのいったい何の役に立つの?」
と思いながらも、今日4月19日の「ねこ騙し数学」の数学の記事で使用した、1次補間法を用いた超越方程式の解法のスプレッドシートを公開したケロ。
超越方程式の近似解法 [数値解析]
超越方程式の近似解法
f(x)は何回でも微分可能な関数とする。
方程式
の一つの解をαとすると、
さて、点x₀でテーラー展開すると
2次の項を無視し、さらに、f(x)=0とすると、
という近似式が得られる。
幾何的に言うと、(x₀,f(x₀))におけるy=f(x)の接線の方程式は
だから、接線のx切片は
つまり、関数f(x)をx₀におけるf(x)の接線で近似し、その接線のx切片を方程式f(x)=0の近似値としている。
(1)式で得られたxをx₁とし、
と、さらに
と逐次的に計算し、方程式f(x)=0の解αを数値的に求める方法をニュートン法(ニュートン・ラプソン法)という。
問1 ニュートン法を用いて、0と1の間にある
の(近似)解を求めよ。
【解】
x₀=0とすると、(2)式より
x₁=0.5だから、
x₂=0.61だから
よって、x=0.619が解である。
(解答終)
このように、ニュートン法は数回の計算で方程式f(x)=0の近似解を求めることができる。
しかし、一々、を計算することが面倒な場合、(2)式ではなく
を用いて、f(x)=0の近似解を求めることもできる。
この方法をvon Mises法という。
問2 von Mises法を用いて、0と1の間にある
の(近似)解を求めよ。
【解】
x₀=0とすると、
したがって、(3)式より
x₁=0.5とすると、
以下、同様に
よって、x=0.619
(解答終)
上の問からわかるように、一般に、von Mises法はニュートン法よりも収束速度は遅い。
下図のように、方程式f(x)=0の解αがの間にあるとする。
このときを結ぶ直線の方程式は
このx切片を求めると、
とすると、
という漸化式が得られる。
このように、1次補間を用いて、f(x)=0の(近似)解を求めることもできる。
問3 (4)を用いて、0と1の間にある
の(近似)解を求めよ。
【解】
x₀=0、x₁=1として表計算ソフトを用いて計算した結果を以下に示す。
(解答終)
上の表のn=3のとき(黄色の行)、解は0とx₃≒0.497の間に存在せず、そのため、n=4(水色の行)のとき、外挿によって方程式の解の近似値が計算されていることに注意。x₀とx₁の選び方によってはこのようなことが起きる。
ニュートン法ほど速くないけれど、それでも、5〜6回ほどの計算で収束していることがわかる。
早速、AniTubeXなるサイトが・・・ [ひとこと言わねば]
AniTubeX
なる新しいサイトが生まれたようですね。
画像元:AniTubeX
https://www.macxdvd.com/blog/excellent-anitube-anime-stream-site-alternatives.htm
画像元:WatchAnimes.net
https://www.watchanimes.net/