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お前らに質問 (10月4日 定積分と不等式) [お前らに質問]

お前らに質問 (10月4日 定積分と不等式)

 

 

知っている奴からすると、「何だ、アレじゃないか」というつまらない問題なのかもしれないけれど、ちょっと、お前らに解いてもらおうじゃないか。

 

問題 関数f(x)は有界閉区間[a,b]で連続、かつ、任意のx∈[a,b]に対してf(x)>0であるとするとき、次の不等式が成り立つことを示せ。

  

ただし、a<bとする。

 

 

f(x)=1とすると、

  

とすると、

 

0<a<bとして、とおくと、

  

 

 

a<bのとき、

  

0<a<bのとき

  

が成り立つかどうか、オレは知らない。
だから、成り立つかどうか、確かめ、もし成り立つのであれば証明し、その証明をこの記事のコメントに書いて、ネムネコのところに送信するにゃ。

 

ネムネコの勘違いで、不等式(1)は成り立たないかもしれない。成り立つけれど、ネムネコが計算間違いしている虞(おそれ)が、十分すぎるほど、あるにゃ。

 

かりに、もし(1)が成り立つならば、

a<bで、仮定より、だからとなり、これからになるので、

  

や、

  

といった、何か、意味がありそうな、意味のなさそうな不等式が得られる。

 

記事の内容とは全く関係がないけれど、この曲、この動画を埋め込んでおこう。



自分自身、その理由が全くわからないのだけれど、時々、無性に、この動画を見たくなるにゃ。



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ネムネコ・ヒーリングソングに『勇気の鐘〜晴れてハレルヤⅡ〜』を追加!! [今日のアニソン]

パソコンからこのブログを見ている奴しかわからないと思うけれど、
ネムネコ・ヒーリングソングに『勇気の鐘〜晴れてハレルヤⅡ〜』を追加!!


名曲だケロね、聞いていて心が洗われるし、感受性豊かなネムネコは、聞いているうちに、ネムネコの円な瞳から涙がこぼれ落ちてしまうにゃ。
ちなみに、オリジナルの『晴れてハレルヤ』はコチラだにゃ。


このブログは、東方のアリスを讃えるという役割もあるので、YouTubeにあるこの動画も紹介しておこう。


もっとも、ネムネコが鳴らす鐘は「勇気の鐘」でなく「反逆の鐘」だが♪


この極悪さ↓こそ、ネムネコに相応しいにゃ。



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無限級数への定積分の応用 [微分積分]

無限級数への定積分の応用

 

 

関数f(x)が有界閉区間[a,b]で連続であるとき、その定積分は

  

と定義できる(区分求積法)。

 

特に、a=0b=0のとき

  

 

 

大学入試問題で、次のように、この逆の問題が多数出題されてきたので、無限級数への定積分の応用の話をすることにする。

 

例題 次の極限値を求めよ。

【解答】

(1)

  

とすると、

  

 

(2) とおくと、

  

(解答終)

 

 

問題1 次の極限値を求めよ。

ms-002.png

【解答】

(解答終)

 

 

問題2 次の極限値を求めよ。

  

【解答】

  

したがって、

   

(解答終)

 

問題3 次の極限値を求めよ。

  

【解答】

  

したがって、

  ms-005.png

よって、

  

(解答終)

 

これくらいできれば、大学入試でこの手の計算問題が出題されても、困ることはないでしょう(^^)

 

数式などが正常に表示されないヒトは、ネムネコの部屋の次の記事↓

 

 無限級数への定積分の応用
 https://nemneko.blogspot.com/2019/10/blog-post_64.html


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第35回 区分求積法 [微分積分]

第35回 区分求積法

 

関数f(x)が有界閉区間[a,b]で連続であるとすると、f(x)[a,b]で積分可能である。

すなわち、分割

  

の全てに関して、の選び方によらず、リーマン和

  

は、

  

になる。

したがって、[a,b]n等分し、

  

として得られるリーマン和

  

とすると、

  

である。これによって定積分の値を求めることを区分求積法という。

 

例1 [a,b]で定義される定数値関数f(x)=cの積分は

  

なぜならば、

  

 

例2 [a,b]で定義される連続関数f(x)=xの場合、

  

[a,b]n等分し、

  

に取ったとき

  bs35-001.png

念のために、

  

を取ったとき、

  bs35-002.png

なお、この計算では

  

という公式を使っている。

 

問1 区分求積法を用いて、次のことを示せ。

  

【解】

f(x)=x²とし、[a,b]n等分に分割し、

  

とすると、

  

(解答終)

 

上の計算では

  

という公式を使っている。

 

問2 区分求積法を用いて、の値を求めよ。

【解】

[0,1]n等分し、

  

にとる。

とおくと、

  

(解答終)

 

x=1/nとおくと、n→∞のときx→0

したがって、

  

上の計算では、ロピタルの定理を使っていることに注意。

あるいは、

  

 

 

 


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お前らに質問 (10月2日 級数) [お前らに質問]

お前らに質問 (10月2日 級数)

 

1からnまでの数を足し合わせると、

  

になることくらいのことは知っているよな

 

これは。

  

とすると、

  

となるからだにゃ。

 

あるいは、

  

が成立するので、この両辺をk=1からnまで足し合わせると、

  

と示すことができる。

 

では、お前らに質問だにゃ。

 

問題 次の公式を証明せよ。

  

 

 

ノーヒントだと、意外に辛いのかもしれないので、心優しいネムネコは、例によってヒントを出すにゃ。

 

  

 

もう、(2)の答を教えているようなものだな。

 

 

ついでに、

  

の証明。

r=1のときは、明らか。

r≠1のとき、

  

この両辺にrを掛けると

  

①と②の両辺の差を取ると、

  

 

明日、(1)、(2)、(4)を使うんでね。

 



なお、猫神さまのご利益に与(あずか)りたいヒトは・・・


お賽銭は300円以上に決まっているので、この点はお忘れなく。
上限はないケロよ。



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第34回 定積分 [微分積分]

第34回 定積分

 

§1 積分の定義

 

f(x)は有界な閉区間[a,b]で定義されている有界な関数である。

分割

  bs34-001.png

に対し、次の和(リーマン和)を考える。

  bs34-002.png

任意の分割Δに関して、であるの選び方によらず、

  bs34-003.png

となる実数Sが存在するとき、f(x)[a,b]で(リーマン)積分可能であるといい、

  bs34-004.png

で表す。

すなわち、

  bs34-005.png

ここで、の最大値で、分割の幅である。

 

また、

a<bのとき、

  nd45-006.png

と定義する。

さらに、a=bのとき、すなわち、

  bs34-043.png

と定義する。

 

例1 cを定数とするとき、

  

は、[a,b]で積分可能で、

  bs34-042.png

何故ならば、

  bs34-001.png

である全ての分割に関して、であるの選び方に関わらず、

  bs34-008.png

 

例2 [a,b]で積分可能で、

  bs34-009.png

である。

任意の分割Δに関して、

  bs34-014.png  

に取ると、

  bs34-0010.png

また、任意のに対して、

  bs34-011.png

したがって、

  bs34-013.png

 

例3 a<c<bとし、

  bs34-015.png

とすると、f(x)[a,b]で積分可能で、

  bs34-016.png

分割

  bs34-001.png

で、点cを含む区間の数が最も多くなるのは、となる自然数kが存在するときで、このとき、

任意のに対して、

  bs34-017.png

 

例4

  bs34-018.png

は、[a,b]で(リーマン)積分可能でない。

何故ならば、に無理数の点をとれば、

  bs34-019.png

有理数の点をとれば、

  bs34-020.png

となるので。

 

 

§2 定積分の基本的な性質

 

定理1 有界閉区間I=[a,b]上でf(x)g(x)は積分可能で、λμを定数とするとき、I上で積分可能で

  bs34-021.png

【証明】

分割Δを任意にとると、

  

したがって、I上で積分可能で、

  bs34-021.png

(証明終)

 

定理2 関数f(x)g(x)I=[a,b]上で積分可能とする。

  

ならば、

  bs34-023.png

特に、

  bs34-024.png

【証明】

Iの分割Δを任意にとると、仮定より

  

したがって、

  bs34-0025.png

Δ|→0とすると、

  bs34-026.png

(証明終)

 

(注) 例2から、

  

は、一般に成り立たないことがわかる。

 

次の2つの定理の証明は、すこし、厄介なので、定理だけをあげる。

 

定理3 f(x)[a,b]で積分可能ならば、

  bs34-029.png

 

定理4 f(x)[a,b]で単調または連続であれば、f(x)[a,b]で積分可能である。

 

定理5 f(x)g(x)[a,b]で連続ならば、

  bs34-030.png

は、[a,b]で積分可能である。

【略証】

f(x)g(x)[a,b]で連続ならば、[a,b]で連続。したがって、定理4より、積分可能である。

(略証終)

 

 

問1 f(x)g(x)[a,b]で連続な関数とする。

このとき、

  bs34-031.png

[a,b]で積分可能であることを示せ。

【解】

  bs34-032.png

f(x)g(x)[a,b]で連続だから、[a,b]で連続。

したがって、[a,b]で積分可能である。

(解答終)

 

定理6

f(x)[a,b]で連続とする。任意のx∈[a,b]についてf(x)≧0、かつ、ならば、f(x)≡0である。

【証明】

f(c)>0であるca<c<bに存在すると、f(x)は連続なので、十分ちいさなδ>0を選ぶと、

  bs34-041.png

とすることができる。

  

となり矛盾。

よって、f(x)≡0

(証明終)

 

問2 f(x)g(x)[a,b]で連続である。[a,b]f(x)≧g(x)かつbs34-040.pngならば、f=gであることを示せ。

【解」

h(x)=f(x)−g(x)とおくと、h(x)[a,b]で連続なので、h(x)[a,b]で積分可能。

また、[a,b]h(x)≧0で、かつ、

  

したがって、定理6よりh(x)[a,b]で恒等的にh(x)=0

ゆえに、f=g

(解答終)

 

 

定理7(積分の三角不等式)

f(x)[a,b]で連続ならば、

  bs34-034.png

【証明】

f(x)[a,b]で連続なので、f(x)と|f(x)|は[a,b]で積分可能。

分割Δを任意に取ると、

  

したがって、

  

(証明終)

 

【別証」

  bs34-037.png

だから

  bs34-038.png

(別証終)

 

 


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第33回 無理関数の不定積分 [微分積分]

第33回 無理関数の不定積分

 

被積分関数が無理関数を含む場合、適当な変数変換をすると、不定積分を求めることができる場合がある。

 

定理1

R(x,y)xyの有理関数ならば、とおくと、有理関数の積分に帰着できる。

 

問1 次の不定期分を求めよ。

【解】

(1) t=√xと置き、両辺を2乗すると、x=t²。したがって、dx=2tdt

よって、

  

 

(2) とおき、両辺を3乗してxについて解くと

  

ゆえに、

  

 

 

(2) とおき、両辺を2乗し、xについて解くと

  

したがって、

  

よって、

  

(解答終)

 

 

定理2

R(x,y)xyの有理関数ならば、は次の変換によって有理関数の積分に帰着する。

(1) a>0のとき、

(2) のとき、

  

 

問2 次の不定積分を求めよ。

【解】

(1) とおくと、

  

両辺を2乗してxについて解くと、

  bs33-005.png

ゆえに

  

 

(2) とおくと

  

両辺を2乗してxについて解くと

  

したがって、

  bs33-008.png

ゆえに

  

 

(3) だから、

  

とおき、この両辺を2乗すると、

  

よって、

  

ゆえに

  

(解答終)

 

問3 次の問に答えよ。

(1) 次の不定積分を求めよ。

  

(2) (1)の結果を利用して、次の不定積分を求めよ。

  

【解】

(1)

  bs33-012.png

 

(2)

  bs33-013.png

t=x+1/2とおくとdx=dtだから

  bs-33-014.png

 (解答終)

 


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