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お前らに質問 (10月2日 級数) [お前らに質問]

お前らに質問 (10月2日 級数)

 

1からnまでの数を足し合わせると、

  

になることくらいのことは知っているよな

 

これは。

  

とすると、

  

となるからだにゃ。

 

あるいは、

  

が成立するので、この両辺をk=1からnまで足し合わせると、

  

と示すことができる。

 

では、お前らに質問だにゃ。

 

問題 次の公式を証明せよ。

  

 

 

ノーヒントだと、意外に辛いのかもしれないので、心優しいネムネコは、例によってヒントを出すにゃ。

 

  

 

もう、(2)の答を教えているようなものだな。

 

 

ついでに、

  

の証明。

r=1のときは、明らか。

r≠1のとき、

  

この両辺にrを掛けると

  

①と②の両辺の差を取ると、

  

 

明日、(1)、(2)、(4)を使うんでね。

 



なお、猫神さまのご利益に与(あずか)りたいヒトは・・・


お賽銭は300円以上に決まっているので、この点はお忘れなく。
上限はないケロよ。



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第34回 定積分 [微分積分]

第34回 定積分

 

§1 積分の定義

 

f(x)は有界な閉区間[a,b]で定義されている有界な関数である。

分割

  bs34-001.png

に対し、次の和(リーマン和)を考える。

  bs34-002.png

任意の分割Δに関して、であるの選び方によらず、

  bs34-003.png

となる実数Sが存在するとき、f(x)[a,b]で(リーマン)積分可能であるといい、

  bs34-004.png

で表す。

すなわち、

  bs34-005.png

ここで、の最大値で、分割の幅である。

 

また、

a<bのとき、

  nd45-006.png

と定義する。

さらに、a=bのとき、すなわち、

  bs34-043.png

と定義する。

 

例1 cを定数とするとき、

  

は、[a,b]で積分可能で、

  bs34-042.png

何故ならば、

  bs34-001.png

である全ての分割に関して、であるの選び方に関わらず、

  bs34-008.png

 

例2 [a,b]で積分可能で、

  bs34-009.png

である。

任意の分割Δに関して、

  bs34-014.png  

に取ると、

  bs34-0010.png

また、任意のに対して、

  bs34-011.png

したがって、

  bs34-013.png

 

例3 a<c<bとし、

  bs34-015.png

とすると、f(x)[a,b]で積分可能で、

  bs34-016.png

分割

  bs34-001.png

で、点cを含む区間の数が最も多くなるのは、となる自然数kが存在するときで、このとき、

任意のに対して、

  bs34-017.png

 

例4

  bs34-018.png

は、[a,b]で(リーマン)積分可能でない。

何故ならば、に無理数の点をとれば、

  bs34-019.png

有理数の点をとれば、

  bs34-020.png

となるので。

 

 

§2 定積分の基本的な性質

 

定理1 有界閉区間I=[a,b]上でf(x)g(x)は積分可能で、λμを定数とするとき、I上で積分可能で

  bs34-021.png

【証明】

分割Δを任意にとると、

  

したがって、I上で積分可能で、

  bs34-021.png

(証明終)

 

定理2 関数f(x)g(x)I=[a,b]上で積分可能とする。

  

ならば、

  bs34-023.png

特に、

  bs34-024.png

【証明】

Iの分割Δを任意にとると、仮定より

  

したがって、

  bs34-0025.png

Δ|→0とすると、

  bs34-026.png

(証明終)

 

(注) 例2から、

  

は、一般に成り立たないことがわかる。

 

次の2つの定理の証明は、すこし、厄介なので、定理だけをあげる。

 

定理3 f(x)[a,b]で積分可能ならば、

  bs34-029.png

 

定理4 f(x)[a,b]で単調または連続であれば、f(x)[a,b]で積分可能である。

 

定理5 f(x)g(x)[a,b]で連続ならば、

  bs34-030.png

は、[a,b]で積分可能である。

【略証】

f(x)g(x)[a,b]で連続ならば、[a,b]で連続。したがって、定理4より、積分可能である。

(略証終)

 

 

問1 f(x)g(x)[a,b]で連続な関数とする。

このとき、

  bs34-031.png

[a,b]で積分可能であることを示せ。

【解】

  bs34-032.png

f(x)g(x)[a,b]で連続だから、[a,b]で連続。

したがって、[a,b]で積分可能である。

(解答終)

 

定理6

f(x)[a,b]で連続とする。任意のx∈[a,b]についてf(x)≧0、かつ、ならば、f(x)≡0である。

【証明】

f(c)>0であるca<c<bに存在すると、f(x)は連続なので、十分ちいさなδ>0を選ぶと、

  bs34-041.png

とすることができる。

  

となり矛盾。

よって、f(x)≡0

(証明終)

 

問2 f(x)g(x)[a,b]で連続である。[a,b]f(x)≧g(x)かつbs34-040.pngならば、f=gであることを示せ。

【解」

h(x)=f(x)−g(x)とおくと、h(x)[a,b]で連続なので、h(x)[a,b]で積分可能。

また、[a,b]h(x)≧0で、かつ、

  

したがって、定理6よりh(x)[a,b]で恒等的にh(x)=0

ゆえに、f=g

(解答終)

 

 

定理7(積分の三角不等式)

f(x)[a,b]で連続ならば、

  bs34-034.png

【証明】

f(x)[a,b]で連続なので、f(x)と|f(x)|は[a,b]で積分可能。

分割Δを任意に取ると、

  

したがって、

  

(証明終)

 

【別証」

  bs34-037.png

だから

  bs34-038.png

(別証終)

 

 


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