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お前らに質問 (10月16日 定積分) [お前らに質問]

お前らに質問 (10月16日 定積分)

 

 

お前らに次の定積分の値を求めてもらおうか。

 

y=sqrt{x(1-x)}.png問題 次の定積分の値を求めよ。

  

 

とおくと、

  

となるので、は中心(1/2,0)で半径1/2の半円の面積と等しい(右図参照)。

したがって、

  

と、積分をすることなく、定積分の値を求めることができる。

 

ではあるが、お前らには、これと違った方法で、問題の定積分の値を求めてもらおうじゃないか。

 



 

ついでだから、

 

追加問題 α<βとするとき、次の定積分の値を求めよ。

  

 




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第39回 積分の平均値の定理とテーラー展開 [微分積分]

第39回 積分の平均値の定理とテーラー展開

 

 

定理1 積分の平均値の定理

f(x)[a,b]で連続であるとき、

  

を満たすξが存在する。

【証明】

f(x)[a,b]で連続なので、f(x)[a,b]で最小値m、最大値Mをもつ。

m=Mのとき、すなわち、f(x)が定数のとき、(1)が成り立つのは明らか。

そこで、m<Mとすると、

  bs39-001.png

b−a>0で割ると、

  

したがって、中間値の定理より

  

を満たすξa<ξ<bに存在する。

よって、

  

(証明終)

 

この定理はさらに次のように拡張することが出来る。

 

 

定理2 (積分の第一平均値の定理)

f(x)[a,b]で連続、g(x)[a,b]で非負連続のとき、次の関係を満たすξが存在する。

  bs39-002.png

【証明】

g(x)[a,b]で恒等的に0のとき、(2)が成り立つのは明らか。

そこで、g(x)[a,b]で恒等的でない、すなわち、とする。

f(x)[a,b]で連続なので、[a,b]で最小値m≦最大値Mをもつ。

m=Mのとき、すなわち、f(x)[a,b]で定数のとき、(2)が成り立つのは明らかなので、m<Mとすると、

[a,b]において

  

よって、

  

で割ると、

  bs39-003.png

中間値の定理より

  bs39-004.png

よって、定理は証明された。

(証明終)

 

 

問1 f(x)[a,b]級であるとき、

  

であることを示せ。

【証明】

  

積分の平均値の定理より

  

よって、

  

(証明終)

 

問2 f(x)[a,b]級であるとき、

  

が成り立つことを示せ。

また、これを利用し、

  

が成り立つことを示せ。

【証明】

  

右辺を次のように部分積分すると、

  bs39-006.png

b−x[a,b]で非負連続なので、積分の平均値の定理より

  

を満たすξが存在する。

また、

  

ゆえに、

  

(証明終)

 

さらに、

  bs39-007.png

同様に部分積分を繰り返すと、

  

を得る。

積分の第一平均値の定理より

  

となるので、

  

とテーラーの定理を得ることができる。

 

定理3 (積分形のTaylor展開)

f(x)[a,b]級ならば、任意のx∈[a,b]に対して

  bs39-012.png

 


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