ネムネコの頭上を白鳥が飛ぶ [ひとこと言わねば]
この声は、紛れもなく、ハクチョウだケロね。おそらく、鳥屋野潟に帰ってゆくハクチョウだにゃ。
そこで、念の為、鳥屋野潟へのハクチョウの飛来状況をねっとで調べてみたら、次の記事を見つけた。
もし絶対零度の世界(?)を作り出すことができたとしても、量子力学の不確定性原理に基づく零点エネルギーがどうしても残るので、このエネルギーだけは奪うことはできないと思うケロ。そして、エネルギーと時間は不確定の関係にあるので・・・。
お前らに問題(ε‐δ論法を用いた関数の連続編) [お前らに質問]
お前ら、 ε‐δ論法を知っているよな。
ということで、ε‐δ論法を用いた関数の連続に関する確認問題。
その前に、念のために、ε‐δ論法による関数の連続の定義を挙げておく。
任意の正数ε>0に対して、
となる正数δ>0が存在するとき、関数fは点aで連続であるという。
より厳密に書くと、
任意の正数εに対して、ある正数δが存在し、を満たす任意のxについて、
が成り立つとき、関数fは点aで連続であるという。
Rを実数全体の集合とする。
例題1 関数f(x)=xが、x=aで連続であることを示せ。
【解】
任意の正数εに対し、
とδを定めれば、
が成立する。
よって、関数f(x)は点aで連続である。
(解答終)
例題2 関数f(x)=2xがa∈Rのすべての点aで連続であることを示せ。
【解】
任意の正数εに対して、
とδを定めると、
が成立する。
よって、関数f(x)=2xはa∈Rのすべての点aで連続である。
(解答終)
例題1、例題2のδの定め方はあくまで一例だケロ。
例題1,例題2ともに、
とδを定めてもいいし、
などなど、無数に存在するので、どれを選ぼうが選ぶヒトの自由だにゃ。
要は、任意のε>0に対して、(1)を満たすδ>0の存在さえ示せばいいんだケロ。
基本問題 次のことを示せ。
cを実定数とする。
とすると、関数fはa∈Rのすべての点aで連続となること示せ。
応用問題 次のことを示せ。
f(x)=x² (x∈R)は、a∈Rのすべての点aで連続であることを示せ。
発展問題 次のことを示せ。
nを正の整数とする。は、a∈Rのすべての点aで連続であることを示せ。
基本問題は例題2でほとんど解いているようなものなので、基本問題くらいは解けよな。
基本問題なんてチョロいというヒトは応用問題にチャレンジ。
これすらチョロいというひとは、発展問題にチャレンジする。
念の為に言っておくが、使っていいのは、記事冒頭で紹介した関数の連続の定義と、あとは、実数の基本的な性質だけだからな。
例題1より、「g(x)=x、h(x)=xが連続(関数)なので、f(x)=g(x)h(x)=x²は連続である」といった回答は認めないので、そこんところ、よろしく。
そして、ネムネコは、ニヤリと、ひとりほくそ笑み、答案を減点するに違いない(^^)
位相 第5回 近傍と連続写像 [位相入門]
位相 第5回 近傍と連続写像
§1 近傍と近傍系
を距離空間とする。x∈Xと、実数ε>0に対し、
となるXの部分集合をxのε-近傍という。
x∈Xに対して、Xの部分集合Uが
をみたすとき、Uをxの近傍という。また、xの近傍全体の集合を近傍系といい、などで表す。
とくに、Uが開集合のとき開近傍といい、Uが閉集合のとき閉近傍という。
例1 Rを実数全体の集合、a,x∈Rとし、
とおく。
このとき、であり、任意の正の整数nに対して、とおけば、
が成立するので、は点aの開近傍となる。
例2 a,x∈Rとし、
とすると、はR上の閉集合で、
となるので、は点aの閉近傍になる。
定理1 を距離位相、をx∈Xの近傍系とする。このとき、次が成り立つ。
(1) ならばx∈Uである。
(2) ならばである。
(3) かつU⊂V⊂Xならばである。
(4) 任意のに対し、あるが存在し、V⊂Uかつ任意のy∈Uに対してとすることができる。
【証明】
(1)、(3)は明らか。
(2) だから、正の実数ε₁、ε₂でとすることができる。とすれば、
(4) に対してとおけばであり、任意のに対してとなる。
(証明終)
§2 連続写像
1変数関数f;R→Rが点aで連続であるとは、次の関係が成り立つことである。
このことは、ユークリッド空間Rに通常の距離を入れると、
さらに、
と書き換えることができる。
そして、このことは、
どのような正の実数εに対しても、点f(x)のε-近傍のfによる逆像が点aにおける近傍となるとき、写像fは点aで連続である
と言い換えることができる。
ある正の実数εに対してが点xの近傍であれば、ε'>εであるようなどんな実数ε'に対してもは点xの近傍となる。
なぜならば、
だから、定理1の(3)によっても点xの近傍になるからである。