お前らに問題(ε‐δ論法を用いた関数の連続編) [お前らに質問]
お前ら、 ε‐δ論法を知っているよな。
ということで、ε‐δ論法を用いた関数の連続に関する確認問題。
その前に、念のために、ε‐δ論法による関数の連続の定義を挙げておく。
任意の正数ε>0に対して、
となる正数δ>0が存在するとき、関数fは点aで連続であるという。
より厳密に書くと、
任意の正数εに対して、ある正数δが存在し、を満たす任意のxについて、
が成り立つとき、関数fは点aで連続であるという。
Rを実数全体の集合とする。
例題1 関数f(x)=xが、x=aで連続であることを示せ。
【解】
任意の正数εに対し、
とδを定めれば、
が成立する。
よって、関数f(x)は点aで連続である。
(解答終)
例題2 関数f(x)=2xがa∈Rのすべての点aで連続であることを示せ。
【解】
任意の正数εに対して、
とδを定めると、
が成立する。
よって、関数f(x)=2xはa∈Rのすべての点aで連続である。
(解答終)
例題1、例題2のδの定め方はあくまで一例だケロ。
例題1,例題2ともに、
とδを定めてもいいし、
などなど、無数に存在するので、どれを選ぼうが選ぶヒトの自由だにゃ。
要は、任意のε>0に対して、(1)を満たすδ>0の存在さえ示せばいいんだケロ。
基本問題 次のことを示せ。
cを実定数とする。
とすると、関数fはa∈Rのすべての点aで連続となること示せ。
応用問題 次のことを示せ。
f(x)=x² (x∈R)は、a∈Rのすべての点aで連続であることを示せ。
発展問題 次のことを示せ。
nを正の整数とする。は、a∈Rのすべての点aで連続であることを示せ。
基本問題は例題2でほとんど解いているようなものなので、基本問題くらいは解けよな。
基本問題なんてチョロいというヒトは応用問題にチャレンジ。
これすらチョロいというひとは、発展問題にチャレンジする。
念の為に言っておくが、使っていいのは、記事冒頭で紹介した関数の連続の定義と、あとは、実数の基本的な性質だけだからな。
例題1より、「g(x)=x、h(x)=xが連続(関数)なので、f(x)=g(x)h(x)=x²は連続である」といった回答は認めないので、そこんところ、よろしく。
そして、ネムネコは、ニヤリと、ひとりほくそ笑み、答案を減点するに違いない(^^)
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