今日のアニソン、「まよチキ!」から『Be Starters!』 [今日のアニソン]
微分方程式よもやま話15 特性方程式の解が虚数解の場合 [微分方程式の解法]
微分方程式よもやま話15 特性方程式の解が虚数解の場合
定数係数の同次2階線形微分方程式
があるとする。
(1)の特性方程式
の解をα、βとするとき、
(1)の一般解は
で与えられる。ここで、C₁、C₂は任意定数である。
(3)を導出するにあたって、α、βが実数であることを暗黙に仮定していたが、(3)の導出にあたってこの仮定は使っていない。
したがって、α、βが複素数のときにも、
は成立するはずである。
すなわち、
とするとき
であることが要請される。
そこで、オイラーの関係
を用いると、
ここで、
とおけば、
つまり、特性方程式(2)の解がp±iqであるとき、微分方程式(1)の解は
になる。
そして、微分方程式
の一般解であることを、(6)を微分し、(7)式の左辺に代入すれば、この値が0になることから直接確かめることもできる。
問題 (6)が微分方程式(7)の解であることを確かめろ。
なのですが〜、実は、このままでは塩梅が悪い。
というのは、(3)の任意定数C₁、C₂は実数であるけれど、(5)の任意定数C₁、C₂は一般に実数ではなく複素数だからだ。
もし、C₁、C₂が実数だとすると、⑨のBはC₁=C₂以外のとき虚数になってしまう。そして、yは実数だから、C₁=C₂でなければない。
だ・か・ら、
微分方程式(7)の一般解は、
になってしまう。
しかし、とすると、
そして、これを(7)式の左辺に代入すると、
となり、、さらに、これを定数倍したも解である。
ということで、C₁、C₂が実数だとマズいんだケロ。
だから、⑨ではなく、
AとBの実数部分
をとればよい、
といったような説明されるのだが、これでは如何にもご都合主義だろう。
そこで、
は(7)の基本解(基本系)であると同時に、
も基本解(基本系)。
よって、
(7)の一般解は、
である
ということにしておこう。
これならば、疚しさがだいぶ軽減される!!
問題2 次のロンスキー行列式(ロンスキアン)の値を求めよ。
ただし、p,qは実数で、q≠0とする。