今日のアニソン、「D・N・ANGEL」から『白夜〜True Light〜』 [今日のアニソン]
[鴉の呟き]その2 微分方程式 [微分方程式の解法]
[鴉の呟き]その2 微分方程式
そしてdy/dx=0の点(dy/dx,y)=(0,±1)に注目します。単調増加/単調減少の矢印を見ると、解は(dy/dx,y)=(0,±1)をすぅ~と抜けて行きそうに見えます(cos,sinだからそれは正しい)。でもいつもこんなに綺麗でしょうか?。
y=1-e-xを考えます。これのエネルギー積分は、dy/dx=e-xなので、
です。絵にすると図-5になります。どうやらy=1は不動点のように見えます。1<yから単調減少でy=1に近づき、y=1を越えれば0≦dy/dxの単調増加領域の入るので、y=1の不動点に戻るように見えます。これはある意味正しい結論です。(9)の一般解は、y=1±e-xだからです。
図-5の単調減少の経路をたどる解は、x=-∞でy=∞,かつx=∞でy=1という解y=1+e-xです。単調増加の経路をたどる解は、x=-∞でy=-∞,かつx=∞でy=1という解y=1-e-xです。
確かにy=1は不動点なのですが、そこに達するxは無限遠点です。さらに癖の悪い事に、無限遠点で(9)の解は不連続にもなりません。これを漸近線と言います(^^;)。
こっから先は、自分の意見です。ものの本で確認した事はありません。
いまエネルギー積分が、
の形になり、y=αがf(y)の零点とします。αに十分近いy=zからy=αに達する時間Δxは、次式で計算できます。これが反則技の正体です。f(α)=0ですから、(11)の積分は、広義積分の意味になります。
z≠αなので、y=zを中心に1/f(y)をテーラー展開します。
いまy=αでf(y)=0なので、1/f(y)の収束半径は|α-z|以内です。テーラー展開の各次数の係数αjはf(α)=0である事から、z=αで0となるzの関数という可能性濃厚です。そこでaj=aj(α-z)と書きます。
(12)を(11)で形式的に積分すれば、
となりますが、右辺の級数が収束する保証は収束半径内です。しかしzはいくらでもαに近づけます。このとき各aj(α-z)が(α-z)jより低い次数のオーダーであれば、各項は0に収束します。収束半径内での項別積分はOKなので(13)左辺のyがαに達する直前までは、以上の条件下で(13)右辺の値は非常に0に近いと結論できます。そしてz→αとすれば良い・・・と(^^;)。
何故ならyがzに達するまでの1/f(y)の積分は、1/f(y)が連続なので有限です。問題は、yがzからαに達するまでの積分値です。その値がz→αの極限で0になるなら、yがαに達するまでの積分値(時間)も有限のはずだぁ~!、という話です(^^)。これをε-δで正当化するのは大変そうですが(^^;)。
単振動で試してみます。状態点は図-4のy=1をすぅ~と通過できるでしょうか?。(8)を(11)の形に変形すると、
となり微妙ですが、これはlogの発散のはずです。(ネムネコ:はてな、(・・?)
(5)はどうでしょう?。(5)をdy/dxについて解くと、
なので、本質的には、
の形を扱えばOKです。
となります。ここでz→-αの極限を取ると、
ですが、(15)には一つ不備があります。最初からα=0のケースです。そこで(14)に戻ってα=0とすると(14)は、
となります。
すなわち図-1で言うと、C≠0のケースでは状態点(dy/dx,y)は、(0,-(3C)1/3)を有限の時間ですぅ~と抜けて行けますが、C=0の場合には状態点(dy/dx,y)は(0,0)に達するまで無限の時間が、もしくは(dy/dx,y)が(0,0)にいたら、そこから出ていくには無限の時間がかかります。よって図-2のように、C=0の解は「グラフにいない」が正しいと思います。この感触は、反則技でわかりました。
最後に、次のような考察をしてみます。やってみた3つの例から、どうも1/f(y)=1/yがすぅ~と抜けられるかどうかの境目のような気がしませんか?。そこで1/f(y)>0が次数のオーダーとして、
だったとします。ただしy=0でf(0)=0かつ0≦yです。(16)右辺の積分が、積分区間y=0→ で発散しないためには、0≦k<1が必要です。何故ならk=1の場合は、
k≠1の場合は、
であり、1<kなら1-k<0,0≦k<1なら0≦1-k<1だからです。
(16)右辺の積分値が有限なら、当然左辺の1/f(y)の積分値も有限です。1/ykはパラメータkの変化に対して連続的に変化するだろうから、限界値としてk=1を与え逆数を取れば、
を得ます。この条件は図-1で言うと、dy/dx=f(y)の零点付近でdy/dxが、dy/dx=±yの内側に来る事を意味します。この条件を満たさないのは、図-1ではC=0.0のラインだけです。これもε-δで正当化するのは大変そうですね(^^;)。
(執筆:ddt³さん)
(ネムネコ:はてな、(・・?)
だから、右辺の級数は収束するのでは?
また、
たとえば、
といったふうに展開しないとまずんじゃないでしょうか。
だと、z=0としたとき、
となって、マクローリン展開
と一致しませんし・・・。
もちろん、
とおき、テーラー展開の定義通りに
と計算してもいいのですが・・・。