お前らに質問 (11月12日 積分刑のテーラー展開) [お前らに質問]
お前らに質問 (11月12日 積分のテーラー展開)
お前らに次の問題を解いてもらおうか。
問題 次の関係が成立することを示せ。
お前らには、いつも、ヒントを出しているけれど、ヒントを出し続けると、癖になるにゃ。
自分の頭で考えなくなるケロ。
これは、「ねこ騙し数学」というブログの本意に反するにゃ。
ということで、今回はヒントなしだにゃ。
ではあるが、
f(x)が級であるとき
や
といったお呪(まじ)いを書いてやるにゃ。
ここで、はf(x)のn次導関数のことだにゃ。
お呪いだから、効果があるかどうかは不明。
ひょっとしたら、ただの迷信で、惑わしかもしれないので、十分注意するにゃ。
オマジナイではなく、ネムネコの呪(のろ)いの可能性すらあるにゃ。
でないと、
ちなみに、
n=0のとき、
n=1のとき、
n=2のとき
になるので、式は間違ってないようだ。
お前等の迷回答を、心より、お待ちしております(^^)。
第43回 広義積分 その2 [微分積分]
第43回 広義積分 その2
問1 αを実数とするとするとき、次のことを示せ。
(1) 広義積分が収束するための必要十分条件はα<1である。
(2) 広義積分が収束するための必要十分条件はα>1である。
【解】
α=1のとき、
したがって、広義積分は発散する。
α≠1のとき、
したがって、が収束するのは、α<1のときである。
また、
(解答終)
次に、広義積分の収束・発散の判定で便利な次の定理だけを紹介する。
定理
a、bは実数とする。
f(x)、g(x)は区間I=(a,b](あるいは、[a,b)、(a,b))で連続とする。
(1) が収束するならば、は収束する。
(2) 任意のx∈Iに対して、|f(x)|≦g(x)、かつ、が収束するならば、は収束する。
(3) 任意のx∈Iに対してf(x)≧g(x)、かつ、が発散すれば、も発散する。
上記の定理は、区間が(−∞,b]、[a,∞)、(−∞,∞)である場合にも成立する。
問2 次の広義積分の収束、発散を判定せよ。
【解】
(1) (0,1]で
だから、も発散する。
(2) だから
と拡張すると、f(x)は[0,1]で連続となり、積分可能。
あるいは、0<x≦1のとき
であり、
だから、
広義積分は収束する。
(3)
よって、は発散する。
(4)
よって、発散する。
(5)
よって、収束する。
(6) π/2<xのとき
であり、
したがって、広義積分は収束する。
(解答終)
問3 次の広義積分が収束することを示せ。
【解】
(0,π/2]で
だから、
だから、広義積分は収束する。
π/2<tとすると、
かつが絶対収束する(※)のでも収束する。したがって、も収束する。
(解答終)
(※) [π/2、∞)で
だから、広義積分は絶対収束する。
問4 f(x)を[0,∞)で連続とするとき、次のことが成り立つことを示せ。
【解】
(1) f(x)が有界なので、ある定数Mが存在して、
したっがって、
で、
(3) であると仮定すると、f(x)は減少関数なので、任意のx∈[0,∞)に関してf(x)≧α。
すると、
(解答終)