前らに質問 (11月14日 2次方程式) [お前らに質問]
数年前のことであるが、ネムネコがなかなか解けずに、苦悶し、のたうち回った問題をお前らに紹介。
問題 方程式ax²−x+1=0(aは実数)が実根をもつとき、1つの実根は2より大きくない正の根であることを証明せよ。
ネムネコが高校2年ときに学校から配布された、数学演習の授業用の問題集にあった問題で、某大学の大学入試に出された問題らしいのだけれど、実家に帰ったときに、「ねこ騙し数学」の参考にならないかと考え、久しぶりにその問題集を開き、これがなかなか解けなかった。
基本問題に分類されているのだから、秒殺できないといけないのに、解けない。
「どんな方法を使ってもいい」というのならば話は別だけれど、これは数学Ⅰ用の問題だから・・・。
ということで、
ネムネコには難問であった、基本レベルのこの問題を、お前らに解いてもらおうじゃないか。
ひとつだけ忠告しておくけれど、
「方程式ax²−x+1=0(aは実数)」は、a=0の場合もあるので、2次方程式とは限らない!!
ので、この点は注意すること。
解けた奴は、「ネムネコも大したことないな」と自慢するべく、この記事のコメント欄に回答を書いて、ネムネコのもとに送信するように。
下克上を果たし、このブログを乗っ取れる千載一遇のチャンスだケロ(笑)。
第44回 広義積分 その3 ガンマ関数 [微分積分]
第44回 広義積分 その3 ガンマ関数
命題
p>0のとき、広義積分は収束する。
【証明】
とおき、
とする。
(1) p≧1のとき、f(x)は[0,1]で連続だから、は通常の積分。
0<p<1のとき、だから、は広義積分である。
0<x≦1では、だから、
よって、広義積分は収束する。
(2) 任意のp>0に対して
ゆえに、任意のx∈[1,∞)に対して
となる定数M>0が存在し、
である。
よって、広義は収束する。
(1)、(2)より、p>0のとき、広義積分は収束する。
(証明終)
定義 (ガンマ関数)
p>0に対して
とおき、これをガンマ関数という。
定理
ガンマ関数Γ(p)は次の性質をみたす。
特に、自然数nに対して
【証明】
0<s<1<tとすると、
である。
p>0のとき、
だから、
また、
n=1のとき
なので、
(証明終)
2変数関数の広義積分などが必要になるのでここでは示さないが、
である。
問1 次の値を求めよ。
【解】
p>0のとき、
が成り立ち、また、
したがって、
(解答終)
問1より
となるので、次の関係が成り立つことがわかる。
また、
ここでは証明せずに結果だけを示すが、ガンマ関数では、次の関係が成立する。
この関係を用いることで、ガンマ関数Γ(p)はp<0に拡張することができる。ただし、p≠−1、−2、・・・とする。
(5)式を用い、拡張したガンマ関数のグラフは次のようになる。
問2 (5)式を用い、であることを示せ。
【解】
P=1/2とおくと、
(解答終)
問3 の値を求めよ。
【解】
p=3/2とおくと、(5)式より
問1より
だから、
(解答終)