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第4回 ラプラス変換の微分方程式への応用 [ラプラス変換入門]

第4回 ラプラス変換の微分方程式への応用

 

ラプラス変換を用いた、2階の定数係数常微分方程式の初期値問題の解法について考える。

  

y(t)f(t)をラプラス変換し、

  

とおくと、ラプラス変換の微分法則より

  

となるので、微分方程式をラプラス変換すると、

  

となる。

これをY(s)について解くと、

  lap5-001.png

となり、Y(s)をラプラス逆変換することによって、微分方程式の解を求めることができる。

 

ラプラス逆変換

となるような関数f(t)が存在するとき、f(t)F(s)のラプラス逆変換といい、記号

  

で表す。



lap5-tab-001.png



問題1 次の微分方程式の解y=y(t)を求めよ。

【解】

(1) とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換を求めると、

  

この両辺のラプラス逆変換をとると、

  

だから、

  

 

(2) とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換を求めると、

  

これをYについて解くと、

  lap5-003.png

両辺のラプラス逆変換をとれば、

  

(解答終)

 

 

問題2 次の微分方程式を解け。

  

【解】

とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換をとると、

  lap5-007.png

これをYについて解くと、

  lap5-008.png

両辺のラプラス逆変換をとると、

  

(解答終)

 

 

問題3 次の微分方程式を解け。

  

【解】

とおき、微分方程式の両辺にラプラス変換をほどこすと、

  

XYについて解くと

  lap5-009.png

このラプラス逆変換をとると、

  

(解答終)

 

問題4 次の微分方程式を解け。

  lap5-011.png

【解】

とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換をとると、

  lap5-012.png

よって、

  

XYについて解くと、

  lap5-013.png

よって、

  lap5-014.png

(解答終)

 


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