Bloggerのほうに、y=sin(x+ct)のグラフ(アニメーション)をアップ [ひとこと言わねば]
Bloggerの方で、偏微分方程式(1階の波動方程式)
の解の一つである、f(x)=sin xとした、
のグラフ(アニメーション)をc=−1<0、c=1>0の場合についてアップしておいたにゃ。
興味ある奴は、下のアドレスのページを見るケロ。
https://nemneko.blogspot.com/2019/02/fxsinx-t.html
これを見ると、c=−1<0のときは左から右へ進行する正弦波、c=1>0のときは右から左へ進行する正弦波であることがわかる。
というわけで、
が波の方程式であることがわかるにゃ。
3次元のグラフとして表現すると、たとえば、こんな風になるが・・・。
波動方程式1 [微分方程式の解法]
波動方程式1
次の1階偏微分方程式について考える。
fを
C¹級関数とすると、
は(1)の解になる。
このことは、u=x+ctとおくと、
となるので、上の2つの式からf'(x+ct)を消去することと(1)式が得られること、あるいは、
となることから確かめることができる。
問1 z=f(x,t)をC¹級の関数とするとき、次のことを示せ。
ならば、fはu=x+ctだけの関数であることを示せ。
【解】
u=x+ct、v=xとすると、
また、条件よりだから、
u=x+ct、v=tとすると、
条件より
したがって、zはvを含まないuだけの関数である。
(解答終)
同様に、z=g(x−ct)が、偏微分方程式
の解になることがわかる。
(註)
偏微分方程式(1)、(3)だけから、関数f、gの形は定まらない。f,gを実数全体の集合Rで連続微分可能である任意の関数とすると、z=f(x+ct)は(1)、z=g(x−ct)は(3)の解になる。
問2 z=sin(x+ct)は偏微分方程式(1)、z=sin(x−ct)は偏微分方程式(3)の解となることを確かめよ。
【解】
z=sin(x+ct)とすると、
z=sin(x−ct)とすると、
(解答終)
というわけで、偏微分方程式(1)、(3)は1階の波の(偏微分)方程式と考えることもできる。
問2 z=f(x+ct)+g(x−ct)のとき、
が成り立つことを示せ。
【略解】
(略解終)
問3 f、gをC²級の関数とする。
は、
の解であることを示せ。
【略解】
(略解終)
2階の偏微分方程式(4)は、形式的に次のように書き換えることができる。
そして、
は(4)の解であり、これは先に求めた1階の偏微分方程式
の解z=f(x+ct)、z=g(x−ct)を定数倍したものの和になっているというわけ。
ますます、(1)、(3)は波の(偏微分)方程式だケロよ。
問 座標変換
によって、微分方程式
はどのように書き換えられるか。
【解】
x,yについて解くと、
となる。
したがって、
よって、
(解答終)