お前らに質問 (8月22日 定積分の近似 台形公式) [お前らに質問]
今回は、簡単な問題!!
問題 a、bが任意の実数のとき、
はf(x)が1次以下の多項式であれば成り立つが、f(x)が2次以上の多項式であると、一般に、成り立たない。
このとき、次の問に答えよ。
(1) f(x)=x²のとき、(A)の右辺の値を左辺の積分の近似値とみれば、その誤差は(b−a)³に比例することを示せ。
(2) 積分を求めるのに、積分の区間0≦x≦1をn個の区間に等分し、各区間ごとに近似式(A)を用い、それらの近似値を加えて出す。このようにして得られる積分の誤差を1/10⁴より小さくするには、nをいくつにすればよいか。
簡単な問題のはずだから、さくっと解いてもらおうじゃないか。
このブログの数学の記事を大学受験生が見ているとは思わないが、ひょっとしたら、どこかの大学で似たような問題が出るかもしれないにゃ。
だから、(2)の答は41じゃ〜なかろうか。(このスクリプトによると、n=40だと、1/10⁴より大きい・・・)
いやまぁ、これを計算するプログラムを自分で作り、そして、計算してこの答(?)を見つけ出したというのであれば、解答として認めてもいいが・・・。
問題の解答とさらなる質問 (定積分の近似計算) [お前らに質問]
問題2 a、bを任意の実数とするとき、等式
はf(x)が3次以下の多項式であれば成り立つが、4次以上の多項式であると成り立たない(a≠b)。
f(x)=x⁴のとき、(A)の右辺の値を左辺の積分の近似値とみれば、その誤差は(b−a)⁵に比例することを示せ。
【略解】
よって、誤差は(b−a)⁵に比例する。
(略解終)
(A)で定積分を近似した場合、
その誤差は(b−a)⁵に比例する
という結論は(数値計算の)理論上重要な事実。
この簡単な計算から、シンプソンの公式の(局所的な)誤差が(b−a)⁵に比例するということがわかるんだよね。
昨日の数学の記事で、
「a、bを任意の実数とするとき、等式
はf(x)が3次以下の多項式であれば成り立つ」
と書いた。
そして、公式(A)の右辺はf(x)をの3点を用いて2次関数で近似することによって得られるという話をした。
だとすれば、(A)式で正確に計算できるのはf(x)が2次以下の多項式(関数)の場合であるはずだ。
しかし、
f(x)=x³、さらに、a=0、b=1とし、(A)式の右辺を用いて、を近似的に(?)計算すると、
となり、の正しい値を与える。
考えれみれば、妙な話だ。
というわけで、お前らに次の命題を証明してもらおうじゃないか。
命題
a、bを任意の実数とするとき、等式
はf(x)が3次以下の多項式であれば成り立つ
もちろん、
とし、
と、
を計算し、この両者の値が等しくなることで、証明してもらって結構だにゃ。
さらに、
【Β(べーた)関数を用いた証明】
と置き、置換積分をすると、
だから、
である。
したがって、
(証明終)
もちろん
だから、