SSブログ

問題の解答とさらなる質問 (定積分の近似計算) [お前らに質問]

問題2 abを任意の実数とするとき、等式

  mattaku-000.png

f(x)が3次以下の多項式であれば成り立つが、4次以上の多項式であると成り立たない(a≠b)。

f(x)=x⁴のとき、(A)の右辺の値を左辺の積分の近似値とみれば、その誤差は(b−a)⁵に比例することを示せ。

【略解】

  

よって、誤差は(b−a)⁵に比例する。

(略解終)

 

A)で定積分を近似した場合、

その誤差は(b−a)⁵に比例する

という結論は(数値計算の)理論上重要な事実。
この簡単な計算から、シンプソンの公式の(局所的な)誤差が(b−a)⁵に比例するということがわかるんだよね。

 

昨日の数学の記事で、

abを任意の実数とするとき、等式

  

f(x)が3次以下の多項式であれば成り立つ」

と書いた。

 

そして、公式(A)の右辺はf(x)の3点を用いて2次関数で近似することによって得られるという話をした。

だとすれば、(A)式で正確に計算できるのはf(x)が2次以下の多項式(関数)の場合であるはずだ。

しかし、

f(x)=x³、さらに、a=0b=1とし、(A)式の右辺を用いて、を近似的に(?)計算すると、

  

となり、の正しい値を与える。

 

考えれみれば、妙な話だ。

 

というわけで、お前らに次の命題を証明してもらおうじゃないか。

 

命題

abを任意の実数とするとき、等式

  mattaku-000.png

f(x)が3次以下の多項式であれば成り立つ

 

もちろん、

  

とし、

  

と、

  

を計算し、この両者の値が等しくなることで、証明してもらって結構だにゃ。

 

 

 

さらに、

  

Β(べーた)関数を用いた証明】

  

と置き、置換積分をすると、

  

だから、

  

である。

   

したがって、

  

(証明終)

 

もちろん

  

だから、

  

 


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。