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お前らに質問(8月8日 コレは物理の問題か) [お前らに質問]

お前らに質問(8月8日 コレは物理の問題か)

 

静電容量Cのコンデンサーと電気抵抗がRである抵抗で直列回路を構成する。

コンデンサーに蓄えられた電荷(電気量)をQ、直列回路を流れる電流をIとすると、電荷の保存則から

  

という関係が得られる。

また、電圧をVとすると、

  

という関係が成り立つので、①を次のように書き換えることができる。

  

 

では、お前らに問題!!

 

【問題】

(1) CRは定数であるして、微分方程式④を解け。ただし、時刻t=0における電荷はQ₀であるとする。

(2) 電流Iを求めよ。

(3) 次の値を求めよ。

  

(4) を求めよ。

 

 

物理的な内容を含んでいるので幻惑されるかもしれないけれど、簡単な数学の計算問題だから、お前ら、最後まで「ちゃんとやれ!」。

 

 

 

そして、この問題を全て解くことができると、t=0のときにコンデンサーに蓄えられた電気的エネルギーがであることがわかるにゃ。

何故、そうなるかって。

それは数学の問題じゃなく、物理の問題だからddt³さんに訊くのが筋だにゃ。

ではあるが、コンデンサーに蓄えられていたエネルギーがジュール熱としてすべて消費されるから、

  

になるんだよ。つまり、エネルギー保存則から、こうなるってわけ。

 




解答かも


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ニュートンの冷却の法則と雨粒の落下速度 [ねこ騙し物理]

ニュートンの冷却の法則と雨粒の落下速度

 

ニュートンの冷却の法則

物体の冷える速度は、物体の温度と周囲の温度の温度差に比例する。

 

時刻tにおける物体の温度をT、周囲の温度を、さらに比例定数をk>0とすると、ニュートンの冷却法則は、次の微分方程式で表すことができる。

  

 

この微分方程式(1)は、変数分離法を用いて、次のように解くことができる。

  

時刻t=0における物体の温度をT₀とすると、

  

よって、

  

したがって、

  

つまり、十分に時間が経過すると、物体の温度は周囲の温度と等しくなる。

 

微分方程式の(特殊)解は、(2)ではなく、次のように表したほうが物理的に、より、一般的なのだろう。

  

 

さてさて、いま、変数分離法を用いて微分方程式(1)を解いたが、周囲の温度は一定と仮定しているので、(1)は次のように書き換えることができる。

  

そこで、とおくと、

  

よって、この微分方程式の一般解は次のようになる。

  

だから、

  

となり、初期条件t=0のときT=T₀を代入すると、(2)または(3)を得る。

 

なお、変数分離法を用いない微分方程式(4)の解法は次のようになる。

 

(4)から

  

両辺にを掛けると、

  

  

 

もちろん、と置き換えることなく、(1)式を

  

と変形し、この両辺にをかけ、

  

さらに、これを積分し、

  

と解くこともできる。

 

数学的には、と置き換えて解こうが、上記のように直接解こうが、どちらでも構わないのですが、自然現象、特に、物理現象には、微分方程式(4)の形に表されるものが意外に多い。たとえば、放射性物質の崩壊、コンデンサーの放電、日焼けの原因になる紫外線の皮膚への浸透などなど。

 

次に、地上数千メートルの高さから雨粒が落ちてくる運動について考える。

雨粒の質量と落下速さそれぞれmvとし、重力加速度をgとし、落下する雨粒を減速させる抵抗力が速さvに比例すると仮定すると、雨粒の運動方程式は次のようになる。

  

両辺をmで割ると、

  

mg/kが一定であると仮定すると、

  

高さ数千メートルのところから落ち始める雨粒の速さv0だろうから、落ち始めの時刻をt=0とすると、

  

したがって、

  ml-002.png

この上限の速さmg//kを、(雨粒の)終端速度という。

 

もし、空気抵抗がないすると、高さH=2000mから初速0で雨粒が落ちてくる雨粒の地表面での速さは

  

という猛烈な速度になる。

これくらいの速度になると、水、雨粒は固体と同じだから、雨粒はショットガンの散弾以上の破壊力を持つことになり、地上にはいかなる生き物も存在し得ないことになる!!

 

なお、終端速度は(6)でdv/dt=0とおいた

  

から求めることができる。

あるいは、(6)式でt→∞の極限をとって求めることができる。

 

雨粒ではなく油滴ですが、物理学者ミリカンは、油滴の終端速度を利用し電子の電荷(電気量)を求め、のちにノーベル物理学賞を受賞しているにゃ。

この実験を、ミリカンの油滴実験という。

 

ミリカンの油滴実験

https://is.gd/Mbzzoz

 


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