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第30回 部分積分 [微分積分]

第30回 部分積分

 

 

定理 f(x)g(x)が区間I級であるならば、

  

が成り立つ。

特に、

  

である。

【証明】

積の微分法より

  

したがって、両辺をxで積分すると、

  bs28-001.png

ゆえに、

  

である。

また、g(x)=xとおくと、g'(x)=1だから、

  

(証明終)

 

問1 次の不定積分を求めよ。

【解】

(解答終)

 

問1の(3)より

  bs28-004.png

 

 

問2 次の不定積分を求めよ。

bs28-005.png 

【解】

(解答終)

 

 

問3 次の不定積分を求めよ。

【解】

  

また、

  

ここで、

  

とおくと、

  

IJについて解くと、

  

よって、

  bs28-009.png

(解答終)

 

もちろん、

  

これに、積分定数Cを加え、

  

と解くこともできるが、上の解答の方が楽ではないか。

 

問4 次の公式を示せ。

bs28-014.png

【解】

  

同様に、

  

とおくと、

  

これをIJについて解くと、

  

積分定数Cを加えると、

 bs28-014.png

(解答終)

 

 

問4 次の不定積分を求めよ。

  

【解】

  

(解答終)

 

 

問5 とすれば、次の等式が成り立つことを示せ。

  

【解】

n=0のとき

  

n=1,2,3,・・・のとき

     

(解答終)

 

問5の漸化式を用い、問1の(1)、(2)は次のように計算することができる。

    

 

問6 とすれば、次の等式が成り立つことを示せ。

  

【解】

n=0のとき、

  

n=1,2,3,・・・のとき

    

(解答終)

  

それほど便利な漸化式だと思えないが、これを用いると、

  

と計算することができる。

 

 

問7 次の等式を証明せよ。ただし、nは整数で、n≧2とする。

【解】



(解答終)

 


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