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9月17日の問題の解答例 [微分積分]

問題の解答例

 

問 次の微分方程式を解け。

917-001.png

 

(1)については、

  917-002.png

とすると、

  917-003.png

だから、これを代入すると

  917-004.png

となり、これから

  917-005.png

が特殊解。

また、

  

の一般解は

  917-006.png

だから、

  917-007.png

 

紹介していないが、演算子法を使うと、特殊解y₀

  917-009.png

と簡単に求められる。

ここで、

  917-010.png

であり、

  

という謎の公式を使っている(^^ゞ。

 

 

(2)では、特殊解は

  

であろうと推測し、これを微分方程式の左辺に代入すると

  

だから

  

となってしまう(^^)

 

困ったね〜。

 

ではあるが、

  

として、これを微分方程式の左辺に代入し、それがになるようにAnを定めればいいんじゃなかろうか。

  

これを代入すると、

  917-012.png

したがって、

  917-013.png

よって、n=2A=1/2

また、

  

の一般解は

  917-006.png

なので、

  917-014.png

 

 

上の方法は、意外に面倒だね。

 

ならば、定数変化法を用いて

 

【定数変化法を用いた解法】

y''−2y'+y=0の(基本)解の1つなので、

  

とおくと、

 917-015.png   

これを代入すると

  917-016.png

したがって、

  917-017.png

よって、

  917-018.png

これではちょっと見栄えが悪いので、として、

  917-014.png  

(定数変化法を用いた解法終)

 

 

【直接積分する解法】

  

なので、

  

とおくと

  

両辺を倍すると

  917-019.png

よって、

  

両辺を倍すると

  917-020.png

見た目が悪いので、と置き直して

  917-014.png

(直接積分する解法終)

 

 

【ロンスキアンを使う】

同次方程式

  

の基本解は、だから、

  917-021.png

したがって、

  

は、

  

の特殊解の1つ。

よって、

  

(ロンスキアンを使う解法終)

 

【定理】

y₁y₂を同次方程式

  

の基本解とすると、

  917-023.png

  

の特殊解である。

ここで、

  917-024.png

 

謎の公式⑨を使うと、

  917-025.png

塩梅が悪いのであった。

 

 

問題2 非同次の微分方程式

  917-026.png

を解きたい。

そこで、次の指示に従って、①の一般解を求めよ。

 

【指示1】

(1) 同次方程式を解け。

(2) 917-037.pngとして、これが①を満たすように定数ABを定めよ。

(3) 非同次方程式の一般解を答えよ。

 

【指示2】

(1) は同次方程式の解である。そこで、

  

として、①をuの微分方程式に書き換えよ。

(2) とおいて、(1)で得られた微分方程式を解け。

(3) このようにして求めた解が【指示1】のそれと一致することを確かめよ。

 

【解答】

 【指示1】

(1) 特性方程式は

  

となるので、

  917-027.png

 

(2) 917-037.pngが特殊解であるとすると

  

よって、

  

 

(3)

  917-029.png

 

 

【指示2】

(1) とすると、

  917-030.png

だから、これを左辺に代入すると

  917-031.png

 

(2)(3) v=u'とおくと、

  917-032.png

両辺にを掛けると

  917-033.png

したがって、

  

よって、

  917-036.png

ここで、とおくと

  917-029.png

(解答終)

 

 


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