つかぬことをお尋ねします(論理) [お前らに質問]
つかぬことをお尋ねします。
f(x)を区間Iで定義される関数とし、a∈Iとする。
任意の正数εに対して、ある正数δが存在し、
が成立するとき、関数f(x)は点aで連続であるという。
論理記号で書くと、
a∈Iとする。
が成り立つとき、関数f(x)は点aで連続であるという。
では質問。
「f(x)が点aで連続でない」とはどういうことケロか。
つまり、(1)の否定はどうなりますか。
答えてもらおうじゃないか。
ところで、お前らは、命題
の否定を知っているケロか。
p |
q |
|||
T |
T |
T |
F |
F |
T |
F |
F |
T |
T |
F |
T |
T |
F |
F |
F |
F |
T |
F |
F |
念のために、書いておいたにゃ。
なお、上の真偽表の記号
は「pならばq」の否定を表すにゃ。
大学の論理学の記号で書くと
や
などになるにゃ。
同様に、は命題qの否定。
なお、記号Tは真(True)、Fは偽(False)を表しているにゃ。
「pならばq」、すなわち、p⇒qは、
と定義されるので、これから、「pならばq」の否定を
としてもよい。
また、
全称命題「全てのxに対してp(x)」
の否定は、
特称命題「あるxが存在してp(x)」、あるいは。「p(x)をみたすxが少なくとも1つ存在する」
の否定は
になる。
高校の数学で、
「すべてのxに対してp(x)である」の否定は「p(x)でないxが少なくとも一つ存在する」
「p(x)であるxが少なくとも1つ存在する」の否定は「全てのxに対して、p(x)でない」
であるということを習ったはず。
これを単に論理記号で表しただけだケロよ。
そして、これらの公式(?)を当てはめて機械的に計算すると、
【答え】
これを人間語に翻訳すると、
「あるε>0が存在し、任意のδ>0に対して、
を満たすxがIに存在する」
とかになりましょうか。
この関数f(x)がx=0で連続でないことは明らかでしょう。
このときa=0だから、
ε-δ論法的には、
「ε=1とすると、
どんな正数δ>0に対しても、たとえ、どんなにδ>0を小さくしても、
となるxがx<0に(少なくとも1つ)存在する」ので、x=0でこの関数は不連続ということになる。
現に、どのようなδ>0に対しても、−δ<x<0を満たす点xを一つとると、
だから、
となっているでしょう。
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