お前らに問題 位相編 11月27日の解答例 [位相入門]
お前らに問題 位相編 11月27日の解答例
fを集合Xから集合Yへの写像、すなわち、f:X→Yとする。
Xのすべての開集合Aのfによる像f(A)がYの開集合になるとき、fをXからYへの開写像という。
また、Xのすべての閉集合Aのfによる像f(A)がYの閉集合になるとき、fをXからYへの閉写像という。
問題1
fを実数全体の集合RからRへの写像とする。fが、x∈Rである、すべての点xに関して連続であるとき、すなわち、fが連続写像(連続関数)であるとき、fは、かならず、開写像になるか。
これが成り立つときには証明をし、成り立たないときには反例を一つあげよ。
【反例】
f:R→Rの連続関数fを次のように定める。
開区間I=(−1,1)はRの開集合であるが、fによるこの像は
で、半区間で開集合ではない。
よって、連続写像(関数)は必ずしも開写像になるとは限らない。
(反例終)
問題2 f(x)=x²で与えられるRからRへの写像をf、A=[0,1]とする。
(1) fによるAの像f(A)を求めよ。
(2) を求めよ。
(3) であるが、でないことを確かめよ。
【解答】
(1)
(2) f(A)=[0,1]だから、
(3) であるが、[0,1]≠[−1,1]であるのでである。
(解答終)
ここに登場するf⁻¹はfの逆関数(逆写像)じゃ〜ないケロよ。
f:X→Yで、BをYの部分集合とする。
このとき、
をみたすXの部分集合を、fによるBの逆像または原像といい、これを記号で表すにゃ。
問題3 f(x)=|x|で与えられるRからRへの写像をf、B=[−1,1]とする。
(1) を求めよ。
(2) を求めよ。
(3) であるが、でないことを確かめよ。
【解答】
(1)
(2)
(3) であるが、[0,1]≠[−1,1]であるので
(解答終)
(1)の結果は少し奇妙に思うかもしれないけれど、
と考えると、こうなることを納得してもらえるのではないか。
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