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ショパン時代のピアノ使いコンクール 盛岡出身の川口さん2位 NHK [今日のクラシック]


よくわかりませんが、たぶん、この演奏は川口成彦のもののようです。それほど、たいした演奏だとは思えないのですが・・・。と言いますか、プロのクラシックのピアニストとしては決してうまくなくて、下手の部類に入るのだと思う(^^ゞ
これが管楽器だったら、現代楽器と比較し操作性が著しく劣るのでこの部分を考慮に入れないといけないけれど、ピアノだから現代のそれと大きく変わらないと思うにゃ。



18世後半から19世紀の前半に使用されていたピアノのレプリカで演奏をするという点を除き、聞くべきところはないと思う。1980年代にブレイクした古楽器、オリジナル楽器による演奏の流れなのでしょうが、最近、こういうのがホント増えたよな。
この点については、専門家であるTastenkastenさんが何か書いてくれると思うので、Tastenkastenさんのコメントが届いたら、それを紹介することにするにゃ。

川口成彦の公式Webサイトはコチラ↓
 https://naru-fortepiano.jimdo.com/

このサイト↓にはこの動画が紹介、広告されていたので、それもあわせて紹介するにゃ。


ショパンのピアノ協奏曲を演奏して、ショパン古楽器コンクールで2位になったそうなので、ショパンのピアノ協奏曲を。



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コメント 3

Tastenkasten

コメントするのは難しいですね。

>これが管楽器だったら、現代楽器と比較し操作性が著しく劣るのでこの部分を考慮に入れないといけないけれど、ピアノだから現代のそれと大きく変わらないと思うにゃ。

これは違いますよ。内部のメカの構造が全く違いますから、現代のピアノのような豊かな音は出ませんし、微妙なタッチも表れにくいです。ダイナミックな表現は無理ですね。
現代のピアノはイングリッシュ・メカで、アクションの構造が違うそれ以前の楽器は、鍵盤を叩くときの弾力がなく、指に固く当たるので、衝撃も大きいです。この人が弾いているような歴史的な楽器は、普通はなかなか弾く機会がないので実際のところはわかりませんが、ウィーン・メカの古いピアノはとても弾きづらいですね。現代のピアノでうまいと感じるような演奏とは別の弾き方が求められそうです。
確かに、ベートーヴェンの動画では数か所音を外しています。同時に打鍵される音が微妙にずれているところもあります。でも、製作者によって楽器がかなり異なる時代ですから、それぞれの楽器をじかに弾いてみないと、楽器のせいなのか演奏者のせいなのかはわかりません。
コンクールと言っても、当時のピアノでの響きを再現することが主目的でしょうし、参加者も少なく、現代のピアノでバリバリの演奏をしている人はあまり興味を持たないのではないかと思います。例によって、日本人が海外のコンクールで入賞したとなるとすぐに報道する日本のメディアですから仕方ないですが、これだけではどのくらいうまいかへたかは判断できないですね。普通、ピリオドの分野で行こうと決めた人は、こういう仕事だけ続けていくので、現代のピアノで普通のピアニストと同じ活動をする可能性がどのくらいあるかですが、プロフィールなどを見ると、現代のピアノでバルトークなども弾いているようです。一晩の演奏会で現代のピアノと古楽器の両方を弾く人もいますが、簡単なことではなく、うまくいってないことも。
同じピアニストでも、現代のピアノでの演奏と古楽器での演奏を聴き比べると、古楽器の方が「下手」に聞こえることは結構あります。実際には、「下手」というより、当時はそういう音だった、そういう演奏にしかならなかったと、いうことだと思いますが。

パウル・バドゥラ・スコダ
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番『悲愴』

現代のピアノ(ベーゼンドルファー、動画の写真にはイタリアのメーカーのピアノが写っていますが、たぶん録音と写真は別物だと思います)
https://www.youtube.com/watch?v=pPshdMq6ecA

1790年ごろのウィーンのハンマーフリューゲル
https://www.youtube.com/watch?v=T77JAYrRcgc

コンクールの模様は、ポーランドのショパン協会がYoutubeに出しています。私自身思い当たる節があるので疑わざるを得ないのですが、第2位は二人おり、そのもう一人と第1、3位はみなポーランド人です。第1位の人は、明らかほかの本選進出者より上手いと思いますが、もう一人の第2位のポーランド人女性はものすごく固く、川口よりつまらないと思います。川口のセミファイナルの動画には、「ペダンチック、平凡、耐え難い」という辛辣な書き込みもありますが、たぶん全体でみると、この位置にくるのかと。入賞しなかった人でもっと音楽性を感じる人はいますが、テクニック上の小さなミスがあるので、そこで点を引かれているのでしょう。ただ、ポーランド人が優先されている印象はやはり否定できません。その中で食い込んだということは、無視するわけにもいかなかったということかもしれませんし、審査員の中にアンドレアス・シュタイアーがいて、川口はシュタイアーのレッスンを受けたこともあるようなので、その辺の事情も多少は影響しているかもしれません。
まあ、優等生的なショパン弾きが入賞するという点では有名な方のショパン・コンクールと同じで、私としては、これらの演奏を聴いて上手いとか下手だとか議論すること自体にあまり興味がないのですが・・・ それに、ピアノ以前の鍵盤楽器の音があまり得意ではないので、全部は聞いていられないですね。

もう一人の第2位
https://www.youtube.com/watch?v=ee7RcRzZbS0

個人的には、3位の人の方が、2位の二人よりずっと良いような気がします。この人だけ協奏曲第1番を弾いているので、2番を弾いているほかの出場者との比較が難しいですが、作曲されたのは第2番の方が先で、第1番よりも弾きにくい難しさ(先輩作曲家、フンメルなどのスタイルが残っています)があるので、テクニカルな面で第2番を選んだ人の方が有利になるということがあるのかもしれませんが、本当のところはわかりません。
https://www.youtube.com/watch?v=6DS6uvW2cjk

第1位の若いポーランド人は、テクニック、音楽性の両面で上を行っているとは思います。
https://www.youtube.com/watch?v=6wLEJZGRQm0

ほかの本選出場者の演奏はこちら。途中に、演奏のない無音の部分が長く入っているようなので、飛ばしてください。3人目が川口です。前の二人も、大きく劣るというわけではなく、紙一重でしょう。ただ、第2位の二人の選出については、すっきりしないところが残ります。
https://www.youtube.com/watch?v=zM5vZLmtbrE

川口以外の三人のポーランド人入賞者が、それぞれ追加で別の章をもらっているのも気になりますね。
参加者は30人だけです。そのうち、ポーランド人が16人。日本からは4人、中国、フランス、ロシアからはそれぞれ二人、その他の国は一人ずつです。まだ第1回ですが、小規模の特殊なコンクールですね。
http://en.chopin.nifc.pl/institute/events/news/id/4791

まあ何とも言えませんが、この時代の楽器は個体ごとに違いますし、楽器の調整と録音の仕方で印象が変わります。審査員の一人、アンドレアス・シュタイアーは、フォルテピアノやチェンバロのスペシャリストですが、ずっと表現豊かで、打鍵も安定しています。もっとも、私はこれでも長時間は聞けません。
https://www.youtube.com/watch?v=StKDHI3UEAg
by Tastenkasten (2018-09-14 23:18) 

Tastenkasten

書き忘れましたが、この人は何でこんな二つの異なるブレスレットなどをはめて演奏しているのかと思いました。日本の音大では、ピアノ科ではなく楽理科専攻だったというのもちょっと気になりますね。
by Tastenkasten (2018-09-14 23:21) 

nemurineko

詳しいコメントありがとうございます。

バドゥラ=スコダは、かつて日本で、グルダ、イエルク・デムスとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれたピアニストですね。
私はグルダのファンですから、バドゥラ=スコダの名前だけは知っておりましたが、このヒトは録音が少ない(少なくとも日本ではほとんど売られていない)ので、バドゥラ=スコダの若い頃の古い録音をすこし聞いただけでした。
なので、「このヒトはグルだと比較すると随分と落ちるようだ」と、ずっと、考えておりました。
こういう演奏をする人だったのですね(^^)

ベーゼンドルファーと古楽器のWalter製のピアノの演奏を聞くと、単に音の違いがあるだけではなく、Walter製のピアノだとえらく下手に聞こえますね。この両者はまったく別な楽器と考えたほうがいいみたいですね。

ご紹介していただいた動画の冒頭部だけを見ました、聞きましたが、
Tastenkastenさんの言う通り、長時間聴き通すことはできませんね。
現代のピアノより表現の幅が小さい、音がくぐもって聞こえる等の点を除いても、これを聞くならば、ピアノ以前のチェンバロの演奏の方がずっと音楽的に聞こえ、楽しめるように思いました。

今日の未明に、このコンクールの入賞者の祝勝演奏会(?)の模様がYouTubdeでライブ中継されていましたよ。
800人弱のヒトが見ていたようです。
私もすこし聞きましたが、あまりの退屈さに聞くのをすぐにやめてしまいました(^^ゞ

by nemurineko (2018-09-15 12:36) 

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