立体角 [ベクトル解析]
立体角
閉曲面Sがあるとする。原点Oに対する、閉曲面S上の点の位置ベクトルをr、その大きさをr、Sの内部から外部に向かう単位法線ベクトルをnとし、次の積分の値を考える。
この積分は、rとnのなす角をθとすると、次のように書き換えることができる。
原点Oが閉曲面Sに囲まれた領域Vの外部にあるとき、ガウスの発散定理より、
となるが、
なので、
になる。
つぎに、原点Oが閉曲面Sの内部にあるときについて考える。Oを中心とし、Sに含まれるような、半径ρの球面をS’とし、SとS'とで作られた閉曲面について考えると、原点Oはその外部にあるので、
S'の法線ベクトルnは原点に向かっており、r=ρのとき、
したがって、
となり、したがって、
最後に、原点Oが閉曲面S上にある場合について考える。Oを中心とし、半径ρを中心とする球面Sにふくまれる部分をS’、球面外の部分をS’’とすれば、
ρが小さいときS'は半径ρの半球面と考えてよいので、上式の右辺は
また、ρ→0のとき、S’’は球面Sになるから、
以上のことをまとめると、次のようになる。
2018-09-05 12:00
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