SSブログ

階数低減法 [微分方程式の解法]

階数低減法

 

 

次の2階線形非同次方程式があるとする。

  

(1)のR(x)=0とした同次方程式

  

の解の1つy₁が知られているとき、y=y₁u(x)とおくと、

  

となるので、(1)は

  kt-001.png

になる。

ここで、

  

とおくと、

  

となり、微分方程式の階数を1減らすことができる。

この方法を階数低減法という。

特に、P(x)=aQ(x)=bと定数であるとき、(4)は

  

となる。

 

 

問1 の解であることを利用して、

を解け。

【解】

とおくと、

  

これを微分方程式に代入すると、

  kt-002.png

ここでv=u'とおくと、

  

両辺にをかけると、

  kt-003.png

よって

  kt-004.png

だから、

  kt-000.png

(解答終)

 

問2 階数低減法を用いて次の微分方程式を解け。

【解】

(1) とおくと、

  

これをy''−3y'+2y=0に代入すると、

  

v=u'とおくと

  

よって、

  kt-006.png

だから、

  

 

(2) とおくと、微分方程式

  

ここでv=u'とおくと、

  

両辺にをかけると、

  kt-007.png

v=u'だから

  kt-008.png

だから、

  

 

(解答終)

 

問題 2階線形同次方程式

  

の1つの解がy₁であるとき、もう1つの解が

  

で与えられることを示せ。

【解】

y₂=y₁u(x)とおくと、

  

これをy''+P(x)y'+Q(x)y=0に代入すると、

  kt-009.png

v=u'とおくと、

  

y₁≠0のとき

  

両辺に

  kt-010.png

をかけると、

  kt-011.pngkt-011.png

v=u'だから、

  

よって、

  

(解答終)


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。