階数低減法 [微分方程式の解法]
階数低減法
次の2階線形非同次方程式があるとする。
(1)のR(x)=0とした同次方程式
の解の1つy₁が知られているとき、y=y₁u(x)とおくと、
となるので、(1)は
になる。
ここで、
とおくと、
となり、微分方程式の階数を1減らすことができる。
この方法を階数低減法という。
特に、P(x)=a、Q(x)=bと定数であるとき、(4)は
となる。
問1 がの解であることを利用して、
を解け。
【解】
とおくと、
これを微分方程式に代入すると、
ここでv=u'とおくと、
両辺にをかけると、
よって
だから、
(解答終)
問2 階数低減法を用いて次の微分方程式を解け。
【解】
(1) とおくと、
これをy''−3y'+2y=0に代入すると、
v=u'とおくと
よって、
だから、
(2) とおくと、微分方程式は
ここでv=u'とおくと、
両辺にをかけると、
v=u'だから
だから、
(解答終)
問題 2階線形同次方程式
の1つの解がy₁であるとき、もう1つの解が
で与えられることを示せ。
【解】
y₂=y₁u(x)とおくと、
これをy''+P(x)y'+Q(x)y=0に代入すると、
v=u'とおくと、
y₁≠0のとき
両辺に
をかけると、
v=u'だから、
よって、
(解答終)
2018-07-18 12:00
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