SSブログ

第5回 合成積のラプラス変換とその応用 [ラプラス変換入門]

第5回 合成積のラプラス変換とその応用

 

 

f(t)g(t)を区分的に連続な関数とするとき、

  

f(t)g(t)の合成積といい、記号であらわす。

   lap6-001.png

無証明で次の定理を。

 

定理(合成積)

関数f(t)g(t)が区分的に連続で指数位数な関数ならば、次の関係が成り立つ。

  

 

上の定理から、次のことは明らかであろう。

  

 

 

問1 f(t)t≧0で定義された連続関数であるとき、次の微分方程式を解け。

  

【解】

とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換をとると、

  

これをY(s)について解くと、

  

この両辺をラプラス逆変換すれば、

  l5-012.png  

(解答終)

 

【別解】

微分方程式の両辺にをかけると、

  

両辺を積分すると、

  l5-002.png

(解答終)

 

 

問2 次の(積分)方程式を解け。

【解】

(1) 両辺をラプラス変換すると、

  

Y(s)について解くと、

  

両辺を逆ラプラス変換すると、

  

 

(2) 両辺をラプラス変換すると、

  

両辺の逆ラプラス変換をとると、

  

(解答終)

 

 

問3 次の方程式を解け。

  

【解】

両辺のラプラス変換をとると、

  

Y(s)について解くと、

  

両辺の逆ラプラス変換をとると、

  

(解答終)

 

【別解】

u=t−τとおくと、

  

なので、

  

よって、微分方程式は

  l5-004.png

となる。

よって、t=0のとき、

  

また、①の両辺をtで微分すると、

  l5-005.png

①から

  l5-006.png

だから、これを②に代入すると

  l5-007.png

両辺にをかけると、

  

よって、

  l5-008.png

(解答終)

 

【別解2」

①の両辺にをかけると、

  l5-009.png

ここで、

  

とおくと、

  

両辺にをかけると

  

両辺をtで微分すると、

  l5-011.png

(解答終)

 

 


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。