第22回 違う方法で解く [偏微分]
第22回 違う方法で解く
問題1 のとき、x+yの最大、最小値を求めよ。
【別解1】x+y=kとおき、y=k–xをに代入する。
xは実数なので、上のxの2次方程式は実根を持たなければならないにゃ。
で、判別式を使うと、でなければならない。
よって、最大値は√2、最小値は−√2。
【別解2】
よって、最大値は√2で、最小値は−√2
この他にも解答は幾つか考えられるけれど、このあたりが代表的なものなんだろう。
ちょっと毛色の違う解答を示すならば、コーシー・シュワルツの不等式
とすることもできるにゃ。
問題2 のとき、の最大値と最小値を求めよ。
【別解1(?)】
だケロ。
ここで、相乗平均≦相乗平均を使うにゃ。
とすると、
だから、
となるにゃ。
で、
なので、
となる。
等号が成立するときはなので、
それで、
このことから、
となり、・・・。
相乗平均≦相加平均を使うときは、これを満たすxとyなどの値が存在することを示さないといけないにゃ。問題によっては、そんなxとyが存在しないことがあるので。
【別解2(?)】
として、
と正弦関数の2倍角の公式を使ってもいいにゃ。
そうすれば、というのがすぐに出てくるケロ。
だから、・・・。
前回やった程度の問題ならば、ラグランジュの未定乗数法や微分積分すら使う必要がないんだにゃ。
「ラグランジュの未定乗数法をどのように使うか」の練習問題だったワケなんだにゃ。
という制限がついている時、x=acosθ、y=asinθとすると、1変数関数の最大、最小問題に直せるので、こうした方が一般的に計算や議論が楽だにゃ。
ならば、x=acosθ、y=bsinθとするにゃ。
のときは、
と考え、
とすればいいにゃ。
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