続・ローレンツ変換の”よもやま話” [ねこ騙し物理]
続・ローレンツ変換の”よもやま話”
前回、双曲線関数
を紹介すると同時に、この双曲線関数を用いるとローレンツ変換は次のように表すことができるという話をしたにゃ。
ここで、オイラーの関係式
を思い出して欲しい。
この(4)式から、
という関係式が直ちにえられ、(4)、(5)をcosθとsinθについて解くと、次の関係式が得られる。
そして、前出の双曲線関数を用いて書き換えると、次の関係を得ることができる。
さらに、この関係式から、
という関係が得られる。
この関係をローレンツ変換の変換式(3)に代入すると、
φ=iθとおき、実数の角度θではなく、純虚数の角度φを導入すると、ローレンツ変換の変換式は
となり、2次元ユークリッド空間の原点Oまわりの回転による座標変換の式
とよく似たものになるのであった。
2次元ユークリッド空間の原点まわりの回転による座標変換の式では、
になるケロ。
そして、(9)式で表される原点まわりの回転(?)によっては、
になるってわけだわさ。
ローレンツ変換や相対性理論が活躍する舞台は、ユークリッドの幾何学が成立するユークリッド空間ではなく、非ユークリッド幾何学が幅を利かす非ユークリッド空間だから、ユークリッド空間の常識なんて通用しないんだケロ!!
2018-11-26 21:47
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