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質点系の力学 第3回 重心の運動と重心まわりの運動 [ねこ騙し物理]

質点系の力学 第3回 重心の運動と重心まわりの運動

 

§1 運動エネルギー

 

質点系の重心の位置をR、各質点の距離をr、さらに重心に相対的な各質点の位置をとすると、

これを成分で表すと、

時間で微分すると

したがって、質点系の運動エネルギーK

となる。

ところで、

  

と重心の定義

  

を比較すると、

  

であることがわかる。

これを時間で微分すると、

  

よって、運動エネルギーK

  

質点系の各質点の全質量を

  

で表わせは、質点系の運動エネルギーK

  

となる。

すなわち、質点系の運動エネルギーは、重心運動のエネルギーと、重心まわりの相対運動の運動エネルギーの和になる。

 

 

§2 角運動量

 

  

(1)式に(2)式を代入すれば、

  sibu-001.png

となるが、

  

だから、右辺の第2項、第3項は消えて、

  

になる。

これを時間で微分すると、

  

になる。

一方、(1)の右辺は

  

となるが、であるから、

  

と、角運動量も、重心に全質量が集中したと考えば場合の式(2a)と、重心のまわりの相対運動に関する式に分離できる。

 

 


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