質点系の力学 第3回 重心の運動と重心まわりの運動 [ねこ騙し物理]
質点系の力学 第3回 重心の運動と重心まわりの運動
§1 運動エネルギー
質点系の重心の位置をR、各質点の距離をr、さらに重心に相対的な各質点の位置をとすると、
これを成分で表すと、
時間で微分すると
したがって、質点系の運動エネルギーKは
となる。
ところで、
と重心の定義
を比較すると、
であることがわかる。
これを時間で微分すると、
よって、運動エネルギーKは
質点系の各質点の全質量を
で表わせは、質点系の運動エネルギーKは
となる。
すなわち、質点系の運動エネルギーは、重心運動のエネルギーと、重心まわりの相対運動の運動エネルギーの和になる。
§2 角運動量
(1)式に(2)式を代入すれば、は
となるが、
だから、右辺の第2項、第3項は消えて、
になる。
これを時間で微分すると、
になる。
一方、(1)の右辺は
となるが、であるから、
と、角運動量も、重心に全質量が集中したと考えば場合の式(2a)と、重心のまわりの相対運動に関する式に分離できる。
2018-11-06 15:00
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