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青ざめるネムネコ 不定積分 [微分積分]

青ざめるネムネコ 不定積分

 

 

この微分方程式の一般解ってどうなるのかなと思い、解くことを試みる。

  

三角関数の加法定理を使って、(1)の右辺を

  

などと分解したら、(1)はまず解けない。

これは

  

とおくと、

  

となることを利用し、(1)をzの微分方程式に書き換えて解くのが賢明。

  

ここで変数分離法を使うと、

  

 

さてさて、問題は(2)の左辺の不定積分

  

をどのように求めるかだ。

 

そこで、

  

とおくと、

  

となるので、(3)は

  

になる(積分定数は省略)。

 

ネムネコは、計算力がないので、念の為に、とあるソフト(お絵かきソフト)を使って、(3)の不定積分を求めさせてみた。

すると、

  

と答えてきた。

 

(4)と(5)は似ているといえば似ているけれど、(4)と(5)は明らかに別の関数。

 

 

「何故に、答えが違うのだ」、「オレの計算のどこが間違っている?」、「オレはこんな不定積分も計算できないのか」と、千々に心乱れ、真剣に思い悩むネムネコ。

(実は、青い曲線をy方向に+2平行移動させると、両者は一致するのだが・・・)

 

計算に自信のあるヒトならば、「コンピュータ(お絵かきソフト)が間違っている」と考えるに違いない。

しかし、小学生以下の計算力しか有していないネムネコは、自分の答え(4)に確信が持てない。

頭の中で何度計算しても――計算力がないのに紙と鉛筆は使わない!!――、答えは(4)になってしまう。

「何故に?」と思い切り悩んでしまった。約1時間ほど悩んだ。

 

そこで、お絵かきソフトに

  

なる不定積分を計算させてみた。

  

「いやいや、これはこうだろう」

  

と、一瞬、思ったのだが、

  

となるので、

  

のどちらでもいいんだよね〜。(不定積分の場合、定数分の差は無視される!!)

 

このことに気づき、ようやく、疑問が氷解した。

したがって、

  

のどちらでもよい。

 

そして、微分方程式(1)の一般解は

  

となる。

 

(3)の不定積分は、次のように求めることもできる。

  

右辺の第1項は

  

右辺の第2項はcos z=tとおくと、

  

となるので、

  

したがって、

  

(いずれも、積分定数は省略)

 

計算方法によって、(4)、(5)、(6)と見た目の異なる不定積分が得られるというお話。

そして、あなたは、(4)、(5)、(6)が同じものだと見破れるだろうか?

 

ちなみに、某サイトでは、

  

と、(5)と同じものを返すようだ。

(5)、(7)の方がメジャー、主流派なのかな(・・?

 


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