無限級数の収束・発散の判定2 [数列と級数]
無限級数の収束・発散の判定2
前回にひき続いて、無限級数の収束・発散の判定について話をする。
その下準備として、次の問題を解くことにする。
問題1 次のことを示せ。
【解】
(1) 0<tのときであるから、x>0とすると
とすると、
よって、f(x)は、0<x<1のとき減少、1<xのとき増加となり、x=1のとき極小(最小)。
したがって、
である。
よって、x≧1のとき、
また、
したがって、ハサミ打ちの定理より
(解答終)
y=xは、y=log(1+x)の(0,0)における接線だから、x>0のとき、
でも、もちろん、OK!!
(右図参照)
さらに、「log(1+x)は上に凸の関数だから」というオマジナイを唱えれば、申し分なし!!
(2)は、ロピタルの定理を使えば、
と簡単に求められるが、このブログは、極力、ロピタルの定理を使わないという方針。
では、本題!!
問題2 次のことを示せ。
(1) は収束する。
(2) は収束する。
(3) は発散する。
【解】
(1) 問題1の(1)より
である。
したがって、
は単調増加で、は収束するので、は収束する。
(2) 問題1の(2)より
また、
だから、は単調増加数列で、かつ、
は収束するので、も収束する。
(3)
である。
したがって、
よって、は発散する。
(解答終)
2018-06-09 12:00
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