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無限級数の収束・発散の判定2 [数列と級数]

無限級数の収束・発散の判定2

 

前回にひき続いて、無限級数の収束・発散の判定について話をする。

 

その下準備として、次の問題を解くことにする。

 

問題1 次のことを示せ。

【解】

(1) 0<tのときであるから、x>0とすると

  

 

has-graph-002.png(2)

  

とすると、

  

よって、f(x)は、0<x<1のとき減少、1<xのとき増加となり、x=1のとき極小(最小)。

したがって、

  

である。

よって、x≧1のとき、

  

また、

  

したがって、ハサミ打ちの定理より

  

(解答終)

 

 

has-graph-003.pngy=xは、y=log(1+x)(0,0)における接線だから、x>0のとき、

   

でも、もちろん、OK!!

(右図参照)

さらに、「log(1+x)は上に凸の関数だから」というオマジナイを唱えれば、申し分なし!!

 

(2)は、ロピタルの定理を使えば、

  

と簡単に求められるが、このブログは、極力、ロピタルの定理を使わないという方針。

 

 

では、本題!!

 

問題2 次のことを示せ。

(1) は収束する。

(2) は収束する。

(3) は発散する。

【解】

(1) 問題1の(1)より

  

である。

したがって、

  hs2-001.png

は単調増加で、は収束するので、は収束する。

 

(2) 問題1の(2)より

  hs2-002.png

また、

  

だから、は単調増加数列で、かつ、

  hs2-003.png

は収束するので、も収束する。

 

 

(3)

  hs2-004.png

である。

  

したがって、

  hs2-006.png

よって、は発散する。

(解答終)

 

has-gprah-004.png(※)

   

 

 


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