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今日のクラシック、カレン・ハチャトゥリアン作曲『交響曲第1番』 [今日のクラシック]

今日のクラシックは、カレン・ハチャトゥリアン作曲『交響曲第1番』です。


カレン・ハチャトゥリアンは、ガイーヌの『剣の舞』で有名な、社会主義ソヴィエトを代表する作曲家のアラム・ハチャトゥリアンの甥に当たる作曲家。


そして、これまた有名なショスタコーヴィチのお弟子さんに当たる作曲家でもある。そのため、交響曲第1番の1楽章、そして、第4楽章、特に、4楽章には、お師匠さんであるショスタコーヴィチの影響を色濃く受けているところがこうに感じられた。


お師匠さんのこの曲を意識したのか、4楽章には、この交響曲の第1楽章で使われているチェレスタのような楽器、そして、小太鼓が使われているようです。使用する楽器でけではなく、響き、音色にお師匠さんであるショスタコーヴィチと共通したものを感じた。また、緊密な書法なども、お師匠さんであるショスターコヴィチ譲りといったところがあるようです。

ですが、この曲の魅力は、1楽章、4楽章ではなく、叙情と的でかつ歌謡的な2楽章、3楽章にあるのではないかという気がします。2楽章、3楽章に、この作曲家の個性が強く出ているように思います。先に紹介したロシア国民楽派の作曲とは違い、民族的な面はそれほど強くない作曲家らしいのですが、2楽章、3楽章には比較的強く出ているのではないでしょうか。

2楽章の木管の、どこかおどけたようなメロディー、リズムなんか結構面白いよね。音楽的な遊び心も強くもった作曲家でもあるようです。また、2楽章はどこか、アジア的。カレン・ハチャトゥリアンは、アルメニア系のロシア人らしいので、そうしたことも関係しているのかもしれない。

3楽章は、ロシア音楽らしい叙情的な、美しい旋律に溢れていて、心惹かれた。通俗的で、実は、意外に月次なのかもしれないけれど・・・。この楽章のメロディーを聞いていて、チャイコフスキーの交響曲第1番を少し連想したりもした。そう思ったのだから、しょうがない。

この作曲家には、この他に、ヴァイオリン・ソナタという曲がある。


ネムネコ、秘密の情報源にこの曲の解説が少し出ていたので、それをすこし紹介します。

これは、レオニード・コーガンのために書かれたもので、オイストラフの演奏も出ていますが、この曲に関しては、コーガンの演奏の方が音楽的に細部まで行き届いていますし、ピアニストでもあった作曲者自身が伴奏しているので、こちらが決定版の録音と思います。作品番号1ですが、秀作ではなく、立派な作品です。第1楽章は、歌謡的な旋律を書く才能が感じられます。第2楽章の出だしは、和音に工夫が見られ、新しさが少し感じられますが、すぐにまた抒情的なカンタービレの旋律が紡がれていきます。第3楽章は、終楽章らしくリズミカルな曲ですが、やはり抒情的で息の長い旋律に富んでおり、この辺にこの人の才能があるようです。この曲は、これからももっと演奏されるべきではないかと思う魅力的な作品です。弾く人がいないのが残念です。
(出典:ネムネコ、秘密の情報源)

ピアノ伴奏は作曲者自身で、バイオリンはレオニード・コーガンです。

短いながらも、チャーミングな曲なので、よろしかったら、コチラの方も聞いてください。


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