ネムネコ式採点法 判別式を使うと減点される おまけ [高校の微分積分]
ネムネコ式採点法 判別式を使うと減点される おまけ
宿題 次の関数の最大値、最小値を求めよ。
【解】
とすると、これを満たす実数xが存在しなければならない。
(1) a=0のとき、x=0。
(2) a≠0のとき、
xに関する2次方程式①の解は実数でなければならないので、その判別式をDとすると、
a≠0だから、
したがって、
でなければならない。
また、
以上のことより、
(解答終)
a=0のとき、①はxに関する2次方程式でないので、このとき、2次方程式の判別式を用いることはできないことに注意。
g(0)=0、g(1)=1/2、・・・、さらに、曲線の対称性
を用い、g(1)=1/2が最大値、g(−1)=−1/2が最小値に違いないと目星をつけて、次のように解答を作ることもできるのでしょう。
【別解】
すべての実数xに対して、
したがって、
よって、
(別解終)
最大値、最小値の定義を用いた、実に見事な解答!!
そして、
この別解をテストの答案に書いたら、間違いなく、高校の数学の先生の多くは激怒するに違いない(^^ゞ
予想し、その予想が正しいことを証明したのだから、この解答にはなんの瑕疵もない。怒るほうがどうかしていると思う。
微分法を使う解答は次の通り。
【別解2】
増減表
x |
・・・ |
−1 |
・・・ |
1 |
・・・ |
g'(x) |
− |
0 |
+ |
0 |
− |
g(x) |
減少 |
極小 (−1/2) |
増加 |
極大 (1/2) |
減少 |
また、
ゆえに、
(解答終)
g(x)の2次導関数
の符号を用いて極値の判定をする方法もあるが・・・。
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