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ベクトル関数の発散 [多変数関数の微分]

ベクトル関数の発散

 

ベクトル関数A(x,y,z)xyz成分をとする。すなわち、

  

とする。

このとき、

  

をベクトル関数A発散と言い、記号

  

などであらわす。

すなわち、

  

である。

 

ハミルトン演算子∇は

  

だから、ベクトル関数Aの発散∇・A

  

と、ハミルトン演算子∇とベクトル関数Aの内積と考えることができる。

 

 

問1

  

の発散を求めよ。

【解】

  

(解答終)

 

 

問2 原点に対する位置ベクトルをrとするとき、次の発散を求めよ。

【解】

(1)

  

だから、

  

 

(2) x成分をとすると、

  vecha-siki-002.png

同様に、

  vecha-siki-003.png

よって、

  

(解答終)

 

なお、

  vecha-siki-005.png

は暗記物!!

 

 

ベクトル関数A

  

の発散は、

  

である。

  

と書き、

  

とおけば、これは微分演算子∇²φに作用させたものと考えることができるから、


²をラプラス演算子、ラプラシアンと呼び、∇²のかわりに記号Δを使うこともある。

また、微分方程式

  vecha-siki-006.png
ラプラス方程式と呼ばれ、これを満足する関数を調和関数という。

 

 

問3 原点からの距離をrとすると、

  

であることを示せ。

【解】

  

同様に、

  

したがって、

  

問2より

  

よって、

  

(解答終)

 

問3より、

  

は、ラプラス方程式∇²=0を満たすので、調和関数である。

 

問題 φrのスカラー関数であるとき、

  

であることを示せ。

 

 


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