ネムネコのひとりごと [ひとこと言わねば]
ネムネコのひとりごと
数学の記号的に
の「div・」というの少しマズイ。「div」の次に出てくる「・」はベクトルの内積をあらわしているのだろうから。
のとき
と定義されるので、うるさいことを言うと、記号的に「div・」はちょっと問題がある。
こうするのならば、
あるいは、
と定義し、
とするべきだと思うにゃ。
オリジナルの原稿を尊重し、この部分はあえて直さなかったけれど・・・。
なお、ガウスの発散定理とは、
積分の下添字に出てくるAは(体)積分をする三次元の領域、∂AはAを取り囲む閉曲面。nは微小な閉曲面dSに垂直な単位ベクトル、つまり、法線ベクトル。
なんだかわからないベクトル場aがポテンシャルφを持つとすると、
したがって、⑨の左辺の積分の中身は
になる。
もし、Aの中に湧き出しや吸い込みのようなものがないとすると、これは0なので、
になる。
三次元のラプラス方程式だにゃ。
さらに何だかわからない式を書く。
この右辺にガウスの発散定理を用いると、
したがって、
右辺の積分と微分の順序の交換ができるとすると、
このあと、すこしオマジナイを唱えないといけないのだけれど、そのオマジナイを唱えると、
これは何かというと、流体力学の連続の式(質量保存則)と呼ばれるもの。ρは流体の密度で、vは流体の速度ベクトル。
⑨²のρvをjとすり替えると、
電磁気学の電荷保存則になる。ρは電荷の空間密度で、jは電流密度ベクトルだケロ。
⑨³は広く輸送現象(Transport Phenomena)で成立する最も重要な方程式の一つなんだにゃ。
そして、輸送現象を統一的に取り扱った日本語の書籍はほとんどなく、こうしたことを真面目に勉強しようと思ったら、英語の教科書を買って自分で勉強するしかないのであった。
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