定理1(極限の一意性)の別証明 [数列と級数]
ねこ騙し数学 定理1(極限の一意性)の証明
ねこ騙し数学の第2回目での証明では、背理法を使っているにゃ。
で、背理法を使わない証明を紹介すると、
として、
これをε‐δ論法(ε-N論法)で書くと
となるケロ。
で、例によって
とすると、上の式は
となる。
だから、
で、上の式が何を意味しているかというと、α = βなんだケロ。
というのは、
もし、α ≠ βならば、0 < |α – β| になり、
εは任意の定数なのでε = |α – β| /2 とすると
0 < |α – β| < |α – β|/2
になってしまう。
こんなことはありえないにゃ。
この矛盾が何故生じたかというと、α ≠ β としたから。
であるから、α = β でなければならない。
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