集合の問題 [集合論入門]
集合の問題
問題1 有理数a、bを用いてa+b√2と書ける数全体の集合をAとする。次の数がAに属するかどうか判定せよ。
【解】
有理数全体の集合をQとする。
(1) a=−2/3∈Q、b=0∈QだからAに属する。
(2)
a=1∈Q、b=−1/2∈QだからAに属する。
(3) 属さない。√3=a+b√2になるとすると、a=√3−b√2∈Qとなるが、√3−b√2は無理数で矛盾する。
(4)
よって、a=2∈Q、b=−1∈QだからAに属する。
(解答終)
問題2 次の2つの集合A、Bの包含関係を調べよ。
【解】
2つの集合を平面に図示すると、下図の通り(境界を含む)。
したがって、A⊃B。
(解答終)
問題3 次のことを証明せよ。
【解】
(解答終)
問題4 および
とするとき、次の集合を求めよ。
【解】
また、
したがって、
(1) だから、
(2)
(3) C⊂Aだから、C∩A=C。
したがって、
ド・モルガンの法則より
(解答終)
問題5 整数全体の集合をZとする。Zの部分集合Aは次の条件(1)、(2)を満たしている。このとき、A=Zであることを示せ。
【解】
0=1−1∈A、−1=0−1∈A
同様に、
n∈A、−n∈A(n>0)とすると
したがって、A=Zである。
(解答終)
2018-03-25 12:00
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