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曲線座標におけるテンソル [テンソル入門]

曲線座標におけるテンソル

 

曲線座標を曲線座標に変換式を

  

とする。

これを

  

であらわし、その逆変換を

  

であらわすことにする。

 

をスカラーtの関数とすれば、もスカラーの関数である。

すると合成関数の微分法より

  ten24-01.png

となる。

ここで、

  

とおけば、3個の関数の組が、座標変換によって

  ten24-02.png

と変換されたことになる。このような関数の組反変ベクトルという。

 

のスカラー関数をとし、それに対応する座標における関数をとすると、

  

である。

したがって、

  ten24-03.png

ここで、

  

とおけば、3個の関数の組が、座標変換によって

 

と変換されたことになる。このような変換を受ける関数の組共変ベクトルという。

 

ベクトルと同様に、2次のテンソルも次の3つに分類される。

9個のの関数の組が、座標変換

  

のように変換されるとき、反変テンソルという。

9個のの関数の組が、座標変換

  

のように変換されるとき、共変テンソルという。

9個のの関数の組が、座標変換

  

のように変換されるとき、混合テンソルという。

 

ところで、

  

である。

ここで、

  

である。

したがって、

  ten24-06.png

である。

 

問 次のことを示せ。

を反変ベクトル、を共変ベクトルとすれば、

  

はスカラーである。これを内積という。

【解】

は反変ベクトルだから、

  

は共変ベクトルだから

  

したがって、

  

よって、

  

はスカラーである。

(解答終)

 

とすると、

  

と内積を定義することができる。


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