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無限乗積1 [数列と級数]

無限乗積1

 

無限乗積の定義

 

三角関数の半角公式

  

を繰り返して用いると、

  

0<x<πならば、

  

だから

 

  

したがって、

  

ゆえに

  

特に、x=π/2のとき

  

このように無限個の数を掛けあわせたものを無限乗積という。

 

数列が与えられたとき

  

を無限乗積といい、をその第n項、

  

をその第n項までの部分積という。

 

いま仮にであるとすると、

  

となり、

  

また、

  

とすると、

  

となり、各項が0でないのに無限乗積が

  

となってしまう。

そこで、次のように無限乗積の収束と発散を定義することにする。

 

[Ⅰ] すべてのが0でなく、

  

となるPが存在するとき、無限乗積Pに収束するといい

  

と書く。

また、のとき、無限乗積は零に発散するという。

が存在しないとき、は発散するという。

 

[Ⅱ] の中に0に等しい物が有限個あり、それらの項を取り除いた残りの無限乗積が[Ⅰ]の意味で収束するとき、もとの無限乗積は零に収束するといい、

  

と書く。除外した残りが(0に)発散するときは、は零に発散するという。

 

[Ⅲ] の中に無限個の0に等しい物があるときは、は発散するという。

 

 

問1 次のことを示せ。

  

【解】

  

よって、

  

 

問2 はともに発散することを示せ。

【解】

  

したがって、は発散する。

  

したがって、は0に発散する。

(解答終)

 

問3 次の関係を示せ。

  

ただし、

  

【解】

  

したがって、

  

(解答終)

 

 


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