第9回 2重積分の演習1 [重積分]
第9回 2重積分の演習1
重積分に関しては、とにかく計算ができないことには始まらないので、問題を幾つか解くことにするにゃ。
問題1 次の重積分の値を求めよ。
[解】
Dは縦線集合なので
また、Dを横線集合と考えるならば、
となる。
問題2 次の積分の順序を交換せよ。
【解】
(1)積分領域Dは
図を見るとわかるけれど、これを横線領域で書くと、
になる。
よって、
になる。
ちなみに、
は、y=cosxの逆関数。
(2)積分領域Dは
これを横線集合に書き換えると、
になるので、
問題3 次の重積分を極座標に変換して求めよ。
【解】
(1)x=rcosθ、y=rsinθと座標変換すると、ヤコビアンJ=rとなる。また、Dは次のようにrθ平面に写される。
よって、
ここで、
よって、
これ↓くらいは、暗算でできる―――と言うか、見ただけで答が分かる―――ようになってもらわないと困る。
なのだが、この問題はもっと簡単に計算できる。この場合、
だから、
上の計算では、三角関数の倍角公式
を使っているよ。
ちなみに、ネムネコはこの公式を覚えておらず、使うとき、その場で導く(^^ゞ
数学の公式なんて覚えるもんじゃないにゃ。覚えるとバカになる。そもそも覚えていないから、何年経っても忘れない(^^)
2016-01-25 12:12
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