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第8回 極座標変換 [重積分]

 第8回 極座標変換

極座標(r,θ)といわゆるxy平面のデカルト直交座標とは次の関係がある。

  


前回、極座標の場合ヤコビアンJ

  

になるという話をしたにゃ。

だから、次の関係が成り立つ。

定理8(極座標への変換)

Dxy平面上の積分領域とし、関数f(x,y)は連続関数とする。Dが極座標変換によって平面のEに1対1にうつされるとき、次の関係が成り立つ。

  

 


一番わかり易いのは、Dが原点を中心とする半径aの円周とその内部の領域、つまり、

  

の時、これは極座標平面の

  

になる。
kyokuzahyou.jpg


ということで、早速、問題を。


問題1

  

【解】

x=rcosθy=rsinθとおき、極座標変換すると、極座標平面におけるE

  

となるので、

  

で、とおくと

  

となるので、

  

よって、

  

となる。


問題2

  

【解】

これは極座標変換によってEは次のようになる。

  

だから、

  

となる。

問題1の時のように

  

と真面目に計算してもいいけれど、{}の中のθに関する積分の計算に直接関係しないので、問題2の【解】の計算のようにrとθを分離して計算してもいい、この方が計算がすこし楽になる。

半径aの円の中心が必ず原点であるという保証はないケロ。たとえば、次の問題。
問題3

  eq-12-01.png

【解】
kyokuzahyou2.jpg

極座標変換によってD
  eq-12-02.png

となる。

よって、
  

で、

  eq-12-04.png

となるので、

eq-12-05.png

となる。


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