問題(3月4日)の解答例


 


問題1 uvを実数とし、x=u+vy=uvu²+uv+v²≦1の3つの式を同時に満たす点(x,y)を図示せよ。


【解答】


  


uvは実数で、方程式t²−xt+y=0の解であるから(註)、


  


よって、①と②を同時に満たすのは右図の通り。


(解答終)


 


(註)


uvを解に持つ2次方程式は、解と係数の関係より、


  


受験数学のテクニック!!


uvの対称性、2次方程式の解と係数の関係、そして、判別式をうまく使えますかという問題でした。


 


この問題は、私の記憶に間違いがなければ、あの大学の問題なので、このあとに、求めた領域の面積を求めよという問題も付いていたのではないか(^^


 


 


問題2 写像f(x,y)→(x+y,xy)によって、円のx²+y²=1内部はどこに写されるか。


【解】


u=x+yv=xyとおくと、xとyは実数だから、xとyを解とする2次方程式t²−ut+v=0は次の条件を満たさないといけない。


  


また


  


よって、①と②を同時に満たす領域は右図の通り。


(解答終)


 


あの大学が新しい問題を作り、大学入試の数学の問題として出題すると、すぐに真似をする大学が次々と出てくるようだにゃ。


問題の難易度は下がるけどさ。


 ――問題1にはuvという項がついたけれど、問題2ではこれに相当する項が落ちていて、楕円から単位円に変わっている!!――


どうやら、数学の大学入試のトレンドは、あの大学が作るらしい(笑)。


伝え聞くところによると、その影響力は、難関私立の中学入試にまで及ぶとか。(小学の算数の範囲で解けるように問題を変える)


 


そして、受験生は、なぜ、こうなるのか分からぬまま、 「こういう問題はこういう風に解くものだ」と、ひたすら、その解法を憶えることに専念し、その修練に励むのであった。


 




ではあるが、
どうせお前らこんな解答(上の解答のような解答)が好きなんだろう?


だが、しかし、


xyは実数だから、x−yも実数。


したがって、x−yの2乗は0以上!!