複素関数の微分の補充問題2


 


Dで正則で、u,vの2次の偏導関数が連続であれば、コーシー・リーマンの関係から


  


が成立する。


したがって、uvともにラプラス方程式


  


を満たすので、uv調和関数である。


 


問 正則関数uvが連続な2次偏導関数をもつとき、(1)が成り立つことを示せ。


【略解】


コーシー・リーマンの関係より


  


したがって、


  


(略解終)


 


 


問題1 u=x³−3xy²が調和関数であることを示し、uを実部にもつ正則関数を求めよ。


【解答】


  


よって、uは調和関数。


が正則関数であるとすると、コーシー・リーマンの関係式


  


を満たさなければならない。


したがって、


  


これをに代入すると、


  


よって、



(解答終)


 


 


問題2 f(z)が正則であるとき、とすると、コーシー・リーマンの関係式は


  


となることを示せ。


【解】



だから、という対応関係にある。


したがって、


  


同様に、


  


ここで、コーシー・リーマンの関係式を用いると、


  


(解答終)


 


(2)式をについて解くと、


  


同様に、(3)式から


  


 


 


問題3 が正則のとき



であることを示せ。


【解】


 


(1) コーシー・リーマンの関係より


  


したがって、


  


また、


  


よって、


  


 


(2)


  


また、


  


したがって、



(解答終)