お前らに質問(11月18日 定積分と面積)


 


 


具体的な積分の計算をしなくても、2次曲線の面積を求めることができるという例を紹介するにゃ。


 


例題 方程式x²−xy+y²=3の表す曲線の囲む面積を求めよ。


【解答】


方程式x²−xy+y²=3yについて解くと、


  


そこで、


  


とおくと、求める面積は


  


は原点を中心とする半径2の半円の面積と等しいので、


  


したがって、


  


(解答終)


 


というわけで、積分することなく、閉曲線x²−xy+y²=3の囲む面積を求めることができた。


 


もちろん、


の被積分関数は偶関数だから、


  


とし、x=2sinθと置き、置換積分を使って


  


したがって、


  


 


あるいは、x=2cosθとおき、


  


と積分の値を求め、これから、


  


と解いてもいい。


 


ヒトによっては、


  


だから、


  


 


さらに、線形代数の知識を駆使し、


  


よって、この曲線は


  


に変換することができ、楕円の面積の公式から


  


あるいは、この2次曲線を原点を中心に45°時計回りに回転させると、


  


よって、


  


といった解き方もあるわな〜。


 


まっ、それはそれとして、


お前らには次の2つの問題を解いてもらおうか。


 


問題1 方程式x²−xy+y²=3の表す曲線の第1象限にある部分がx軸、y軸で囲まれる図形の面積を求めよ。


 



 


問題2 曲線2x²−2xy+y²−4x+2y=0の囲む面積を求めよ。


 



 


真面目に積分の計算したいのであれば、


問題2は、曲線をy=φ(x)y=ψ(x)の形にするか、あるいは、x=φ(y)x=ψ(y)の形にしたほうがいいのか、考えたほうがいいかもしれないケロ。


 


まっ、お前ら如きに、この積分の計算ができるなんて、髪の毛一筋ほどにも思っていないが(^^)


 



 


ネムネコの直観によれば、この図形は、点(1,0)を中心に、反時計回りに60°回転させると・・・。


でも、お前ら、原点周り以外の回転の公式を知らないだろう。


 


(a,b)を中心に、反時計回りにθ回転させた場合、点(x,y)


  


に移るような記憶が・・・。


 


いっておくけれど、反時計回りだから逆回転!!


 



 


まっ、こんな式を使うくらいならば、y軸をx軸の正の方向に1平行移動させ、


  


という座標変換に従う新しい座標系O'-XYを設定し、この変換に従うように方程式2x²−2xy+y²−4x+2y=0を書き換え、議論したほうが賢明だわな〜。


 



 


書いただけだにゃ。


 



 


あまり手取り足取り教えると、癖になる。


ではあるが、


x=X+1y=Yを方程式2x²−2xy+y²−4x+2y=0に代入すると、


  


これだけでも、問題2は随分と楽になる。


 



 


今日も、ネコパンチが決まったにゃ。