確率・統計の追加問題


 


問題1 つぼの中に4個の白球と3個の赤球が入っている。このつぼの中から無作為に1球ずつ取り出し、赤球が出たら止めるものとする。ただし、取り出した球はつぼに戻さない。このとき、次の問に答えよ。


(1) 取り出される白球の数xの確率分布を求めよ。


(2) xの平均(期待値)を求めよ。


(3) xの標準偏差を求めよ。


【解答】


(1) xの取りうる値は01234のいずれかで、x=rとなるのは、r回続けて白球が出て、r+1回目に赤球が出る場合である。その確率をとすると、


  


したがって、確率分布は


 






x




0




1




2




3




4






p




3/7




2/7




6/35




3/35




1/35






 


(2) xの平均をmとすると


  


 


(3) xの標準偏差をσとすると、


  


(解答終)


 


 


問題2 つぼの中に4個の白球と3個の赤球が入っている。このつぼの中から同時に3個を取り出すとき、それに含まれる白球の個数をxとする。このとき、次の問に答えよ。


(1) xの確率分布を求めよ。


(2) xの平均mと標準偏差σを求めよ。


【解答】


(1) 白球がx=r個とり出される確率をで表すと


  


となるので、


  


したがって、確率分布は


 






x




0




1




2




3






p




1/35




12/35




18/35




4/35






 


(2)


  


(解答終)


 


 


問題3 表裏の出る確率が同様に確からしい硬貨を3枚同時に投げる試行を繰り返す。各回において表の出る回数をxとする。このとき、次の問に答えよ。


(1) xの確率分布を求めよ。


(2) xの平均と標準偏差を求めよ。


【解答】


(1) 表がx=r枚出る確率をで表すと、独立試行の確率より


  


したがって、確率分布は次のようになる。


 






x




0




1




2




3






P




1/8




3/8




3/8




1/8






 


(2) xの平均をm、標準偏差をσとすると、


  


(解答終)


 




1回の試行で事象Aの怒る確率がpのとき、n回の独立試行中Ar回起こる確率は


  


n回の独立試行で、Aの起こる回数をxとすると、x0,1,2,・・・,nというn+1個の値をとる確率変数で、その確率分布は次のようになる。


 


  


また、平均(期待値)m、標準偏差は


  


1枚の硬貨を3回投げる試行で表が出た回数をxとして考え、この公式を用いると、(2)の平均、標準偏差は次のように求めることができる。