第4回 ラプラス変換の微分方程式への応用


 


ラプラス変換を用いた、2階の定数係数常微分方程式の初期値問題の解法について考える。


  


y(t)f(t)をラプラス変換し、


  


とおくと、ラプラス変換の微分法則より


  


となるので、微分方程式をラプラス変換すると、


  


となる。


これをY(s)について解くと、


  


となり、Y(s)をラプラス逆変換することによって、微分方程式の解を求めることができる。


 


ラプラス逆変換


となるような関数f(t)が存在するとき、f(t)F(s)のラプラス逆変換といい、記号


  


で表す。








問題1 次の微分方程式の解y=y(t)を求めよ。



【解】


(1) とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換を求めると、


  


この両辺のラプラス逆変換をとると、


  


だから、


  


 


(2) とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換を求めると、


  


これをYについて解くと、


  


両辺のラプラス逆変換をとれば、


  


(解答終)


 


 


問題2 次の微分方程式を解け。


  


【解】


とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換をとると、


  


これをYについて解くと、


  


両辺のラプラス逆変換をとると、


  


(解答終)


 


 


問題3 次の微分方程式を解け。


  


【解】


とおき、微分方程式の両辺にラプラス変換をほどこすと、


  


XYについて解くと


  


このラプラス逆変換をとると、


  


(解答終)


 


問題4 次の微分方程式を解け。


  


【解】


とおき、微分方程式の両辺のラプラス変換をとると、


  


よって、


  


XYについて解くと、


  


よって、


  


(解答終)