「数値解析勉強中の大学生」さんからいただいた質問への回答


 


 




2)k2の式で、


  


となっていますが、何故にはではなくが使われるのかが完全に理解できておらず、ご教授頂きたいです。宜しくお願いいたします。



 


 


  


に対する、ルンゲ・クッタ法は


  


ですよね。


 


時刻t陽に含まない、


  


の場合――力学系のといいます――は、これに対するルンゲ・クッタ法は


  


になります。


 


これは、次のようなベクトル表記を用い、そのまま、連立常微分方程式に拡張が可能です。


すなわち、


  


これに対する、ルンゲ・クッタ法は


  


これを成分で表すと、


  


に対するルンゲ・クッタ法は、i=1,2,・・・、nに対して、


  


となります。


 


そして、


  


の場合は、


  


になるでしょう、って話なんですが。


 


いま振り返ると、


  


ではなく、


  


とし、これから、偏微分方程式(1)は


  


という連立常微分方程式に変換――というか近似――できる。


そして、


  


とおくと、


  


になり、これにルンゲ・クッタ法を適用すると、


  


と書いたほうが良かったのかもしれませんね。


 


この話、近似法には、正直、胡散臭いところがいくつかあるもので、この部分の話はあまりしたくない(^^ゞ。


 


それで、質問の



何故にはではなくが使われるのかが完全に理解できておらず、ご教授頂きたいです。



ですが、


時刻t+Δt/2の変化分(の近似値)はだから、にこれを加えるみたいは話なんですよ。


同様に、 時刻t+Δt/2の変化分(の近似値)はだから、にこれを加え、

時刻t+Δt/2の変化分(の近似値)はだから、にこれを加えるといった話です。