科学技術とその倫理について


 


☆科学(とくに自然科学)は 善悪無記ということですね。 (ブラゲロ・マムシの問題提起)


◇ですよね。


(本来、善悪がない、つまり、無記である)科学技術を何に使うかによって、結果として善悪が定まる。


 


たとえば、


鉛筆やボールペンは筆記用具として製造されますが、鋭く尖った鉛筆の先で人を刺して傷つけたり、殺害したりすれば、鉛筆は凶器や武器に変わってしまいます。


結局は、それを何の目的で使うか、それを決定する人に関わっている。


 


それはそれとして、


アメリカなどの軍はお金を持っていますからね〜。


そして、大学の多くの研究者は貧乏で研究費の捻出に困っています。


貧乏だから、本当にどうしようもなく貧乏だから、内心、悪いことだとはわかっていても、軍が出してくれる破格の研究費に目が眩んでしまうんです。


しかも、こうした研究の多くは、軍事応用のための基礎研究なので、人を傷つける兵器には直接結びつきません。


これで良心の呵責が少なくなる。


そして、研究を進めてゆくうちに、麻痺し、その関与の度合い、軍への依存が深くなってゆく。


 


軍事関連の研究、技術開発は、自然科学・工学の研究者にとっては麻薬のようなもので、一度、これに手を出してしまうと、自分ではやめられないものなんですよ。


誰も、明日の研究費にも事欠く、貧乏研究生活には戻りたくないですから。


 



(教えて!日本の「科学力」:8)軍事研究費、「学問の自由」に影響は?


 


 兵庫県姫路市で9月19日に開かれた日本天文学会の特別セッションであるアンケート結果が公表された。


 防衛省が大学などに研究費を支給する「安全保障技術研究推進制度」の是非を問うもので、天文分野の若手研究者らが今夏開いた「夏の学校」で実施され、修士課程の学生を中心に138人が答えた。


 賛成56・5%、反対29・0%、保留14・5%。


 学会長の柴田一成・京都大教授は「正直、ちょっとショックだった」と打ち明ける。「『軍事』と聞けば、拒否反応が起きると思っていましたから」


 ただし、「賛成」と答えた人の中には「国の防衛に協力すべきだ」といった積極論は少なく、研究資金を得るには賛成せざるをえないといった消極的な理由が多かったという。……


 


https://goo.gl/Syrvfd



 


(ネムネコ)


 




 


>それはそれとして、アメリカなどの軍はお金を持っていますからね〜。そして、大学の多くの研究者は貧乏で研究費の捻出に困っています。


 


 あのガリレオ・ガリレイさえ、パトロンのために軍事技術研究をいっぱいしたそうです。その多くは、全く実用化されませんでしたが。時代を先取りしすぎていて、技術が追い付いていなかったから。


 


 ところでクローン人間については、拒絶反応のない臓器移植の資源として十分に期待されてるところがあります。その辺りを描いた映画「アイランド」ってのがあるのですが、「アイランド」の資源達は意識を持ってました。


 



 


 そこで「脳のないクローン人間」というか、「脳幹しか持たないクローン人間」を造ればOKなんだよね?、という話もあります。


 「脳幹しか持たないクローン人間」とは要するに、「植物状態の人間」の事です。「植物状態の人間」を目的とし、「それを最初から造ろう」という訳です。技術はそういう方向にも進み得ます。


 


 この時、例えばローマ法王庁はどういう見解を出すんでしょう?。「駄目だ」と言えば「人命軽視」だと言われそうだし、「OK」と言えば檀家衆のからの総攻撃を受けそうだし。堕胎問題の比ではないですよ。


 


 思うに、科学技術が日常生活を死活を決めるかも知れないような時代になったのは、20世紀後半からです。我々は、新たな事態に直面してる気もします。


 


 あえて言いますけど、ネコ先生もプロゲラさんも、自分と同じくらいの歳ですよね?(^^;)。我々の思春期頃って、日々、日常生活の中で技術革新を目の当りにしてきた世代じゃないですか?。


 


 そういう基礎的な技術革新の総合力が、いつのまにか、こういうインターネットへとつながったと思えます(^^;)


ddt³さん)


 


 






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