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第25回 平面曲線の接線の方程式 [偏微分]

第25回 平面曲線の接線の方程式


通常点と特異点


f(x,y)級とし、a=(a,b)を曲線f(x,y)=0上の点とする。
このとき、が同時に0にならないときa通常点といい、となるときは特異点という。

それで、陰関数定理より
ならばaの近傍でこの曲線はy=φ(x)
ならばaの近傍でx=φ(y)
と表すことができるケロ。


また、通常点aではただ一つの接線が存在し、その方程式は

となる。


このことは、のとき、


となり、接線の方程式が


となることからわかると思うにゃ。



ということで、簡単な問題をやってみるにゃ。

問題 次の曲線の点での接線の方程式を求めるケロ。

【解】

だから、点での接線の方程式は①より


 

これは、当然だけれども、1変数の微分を使って

と一致する。

違ったら、大変だケロ(^^)

それで、①の良い点は、の場合で考えてみるとわかるにゃ。


あまりうるさいことを考えないで、機械的にdy/dxを求めてみるにゃ。


になるので、


になるね。このことから、点(±1,0)dy/dxが存在しないことがわかるにゃ。y=0だから、数学の大禁則ゼロ割りが発生してしまうからだにゃ。
つまり、点(±1,0)でこれは微分可能じゃないんだケロ。だから、


とかは使えないにゃ。


でも、①式は


と接線の方程式が出てくるんだにゃ。
凄いと思わないケロか?

「⑨ネコ、ちょっと待った!!」

「何だよ」

となるので、陰関数定理から、y=φ(x)と一意に決まる保証がないじゃないか」
「オレが書いた部分をよく読んでみるにゃ。この点ではだから、(1,0)の近傍ではx=φ(y)と一意に決まるんだよ。だ・か・ら、問題は発生しないにゃ」

だけど、


だと、

となり、点(0,0)が特異点になるので①は使えない。

しかも、この点では接線が2個あるんだケロ。

この話は次回ということで。


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