第11回 高階偏導関数 [偏微分]
第11回 高階偏導関数
1階の偏導関数やを、さらにxやyで偏微分した奴が2階偏導関数、さらにこれをxやyで偏微分した奴が3階偏導関数だにゃ。
やをそれぞれxとyで偏微分したやつだから、2階の偏導関数は2×2=4通りあることになる。同様に3階の偏導関数は、そして、n階の偏導関数は個あることになるにゃ。
ただ、記号に注意して欲しいんだケロ。
となるので注意して欲しいケロ。
そして、一般に
は成立しないんだにゃ。
ちょっと面倒くさいので、z=f(x,y)とすると、
2階の偏微分には、あと
というのもあるケロ。
偏微分に関しては、理論的な部分よりも計算だケロ。この計算ができないことには話にならないので。
問題 次の2階偏導関数を求めるケロ。
【解】
xで偏微分するときは、yは定数と考える。
なので、
これをさらにxで偏微分するのだから(この時もyを定数と考える)、
yで偏微分するときは、反対にxを定数と考えるので、
そして、これをもう一度yで偏微分すると、
そして、①をyで偏微分すると(このときはxを定数と考える!!)
対して、②をxで偏微分すると、
となる。
よって、この場合は、
だケロ。
で、結果をまとめると、
になるケロ。
そして、さり気なく定理をひとつ。
定理
関数f(x,y)が級ならば、
が成り立つ。
【証明】
という関数を考える。
一変数の平均値の定理をx成分について使えば、
さらに平均値の定理をy成分に使えば、
今度は、y成分、x成分の順に平均値の定理を使えば、
よって、
級だから、、も連続なので、(h,k)→(0,0)とすれば、
となる。
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